魔王城でおやすみをおもしろいと言ってしまうアニメ視聴者層がいることのヤバさ

魔王城でおやすみ
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だって面白いんだからしょうがないじゃないですか。ねえ。

何が面白いかって、やっぱりコメディでありギャグ×かわいいですよね。そしてこういうアニメ作品であっても、細かく見ていくと、心奪われざるを得ない要素がふんだんに取り込まれていることに気づけます。

以下、それについて説明します。というか、ようするに魔王城でおやすみ、の評価であり感想ですね、これ。

姫の可愛さがヤバい

まず何が良いって、不遜でグータラなのに無駄に行動力があるスヤリス姫がやばい。オーロラ・栖夜・リース・カイミーンは、的確な?コンパクトさもあって、見ていてストレスがない。極度のマイペースだけれど、毒舌で、行動力があり、戦闘力もそこそこにあるという、斜め上方向にチート能力をもった主人公です。

彼女が、静かに一喜一憂する様は見ていて心温まるし、気づけば彼女の安眠を応援していたくなる。

というか、声優の声の的確さがヤバい

で、そのキャラクターの声を担当しているのが水瀬いのりです。水瀬いのりといえば、当たり役はレムですね。レムの朴訥としたキャラクターに水瀬いのりの声はみごとにマッチして、すばる君に自身を投影する視聴者の気持ちを掴みました。

それがスヤリス姫においても素晴らしく発揮されています。不遜で朴訥としてかわいいスヤリス姫。端的にいって声はベストマッチしています。

( ˘ω˘)スヤァ。

魔王さま以下の魔族たちの親しみやすさがヤバい

脇を固めるキャラクターも、ストレスが無くて楽しい。魔王様を始めとする以下多くの魔族のモンスターは、どう考えても人がいい人物ばかりです。そして彼らがスヤリス姫に振り回される様子は、ときにおかしく切なく、そして心温まるものがあります。

さらにいうと、各々のキャラクターの姫への目線にもシンパシーを感じます。魔王様以下の魔族は、いうなれば僕らの代弁者であり、困惑しつつも姫を見守る従者なのです。彼らがいることによって、僕らは彼らを通して、スヤリス姫を囲っているという錯覚に陥るのです。

それだけではありません。姫を見守る魔族や魔王様達。また魔族どおしの関係、そういうところにも、僕らは面白さを見出す事ができるのです。

優しい世界における魔族のカップリングは、性別を超えて僕らにまた別の楽しみを与えてくれます。

捻りの効いた姫の睡眠試行錯誤がヤバい

アグレッシブな姫の行動も、作品における興味深い特徴の一つでしょう。なにげに考えつくされたエピソードは見ていて飽きません。というか、すぐに死ぬ姫も見ていて飽きません。世の中では最近「異世界生活試行錯誤モノ」というのが流行っており、一ジャンルを築いていると思っていますが、この「魔王城でおやすみ」もその一つでしょう。極めてニッチなジャンルではありますが──ていうか、ネタ付きないの? 睡眠という縛りでさ(今の所尽きる気配はなさそうですが)。

睡眠、という誰しもが心から求めるシンプルな癒やしの物語がヤバい

そして題材がいいですよね。

睡眠というのは、誰もが経験している、ごく当たり前の、生理的情動ですよね。つまりは、共感性の高い題材なんです。

スヤリス姫が眠れないという事実に対しては、その辛さが十二分に理解できます。そして安眠を得る事ができたときの喜びもです。

視聴者は、スヤリス姫が( ˘ω˘)スヤァした時に、おそらく彼女が感じているであろう安らぎを同じ様に脳内で再生しており、それによって、似た喜びを得ていると考えられます。つまりは、スヤリス姫が問題解決して( ˘ω˘)スヤァするたびに、癒やしを得ているということです。

これ、科学的に証明できるんじゃないかしら?

そんな作品に癒やされる俺ら視聴者はもしかしたら病んでてヤバい

そんな作品が静かにヒットする令和二年ですが、ようするに僕らは疲れているんです。寝たいんです。そういう時代であり世相なんですよ。

どうしようもないじゃないですか、ねえ?

せめて僕たちはスヤリス姫が寝入る様を見て、癒やされるのです。それが世のコンテンツの役割です。ええ、いいじゃないですか、アニメを見て癒やされたって。

はぁ、寝たい。

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