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美少年探偵団〜全くの前情報なしで視聴した第一話の感想

美少年探偵団

なんとなく、まったくの偶然に美少年探偵団を視聴しました。

©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

誰が作っているとか、何処が作っているとか全く知らない状態で、です。で、先に断っておくと、最近、西尾維新を全く追いかけていませんでした。だから西尾維新でシャフトだと知らないで見始めました。

第一印象のおもしろい

なんだろう、CLAMPのコミックみたいなものをアニメ化したのかな?

うん?

西尾維新っぽいな。こういうの書けるシナリオライターさん出てきたんだ。すごいな。これはチェックしきれていなかった。演出も新房昭之ぽいなー。こういう新しい才能が出てきたんだ〜?

⇒西尾維新で新房昭之でシャフトでした。

からの第一話感想

なんだ、西尾維新で新房昭之じゃないですか。

というか、西尾維新ってこんな小説書いていたんだ。全く追いかけていなかったので知らなかった。

西尾維新の相変わらずの言葉遊び全開の構造的な会話とお話が心地よい。あー、西尾維新、こういうのだったよね。なるほど、女性向けにこういう物を作ってくるのか。2015年刊行とか、私どれだけスルーしていたんだ。

で、見ていて思うのは、レトリックマシマシのミステリ構造ですよね。

西尾維新という作家は、他愛もない言葉や些細な状況から、逆算して「知的ミステリ」を作るのがとても上手い作家さんです。

通常、ミステリというのは、警察や探偵の絡む「事件」あるいは特定状況や人物の「不思議」をターゲットに構造を作っていくんですが、西尾維新の場合は、それが「雲を掴むような対象」になっているケースがあって、そこから「何故そうなっていたか」へ、とつなぐプロセスが本当に素晴らしい。

さらに、彼の仕込む驚きというのは、名探偵コナンのようにトリックをただ解き明かすというだけでなく「仕込まれた言葉遊びやレトリックのみ合わせによって導き出される、結論の驚き」なんかも含まれています。場面や事件だけでなく、構造的に言葉を使うのが、本当に上手いんですよね、この人。

あの言葉はああいう意味だったのか!みたいな。

今回の物語でいうと、依頼主の探しものは「星」でした。そして第一話でオチはついていませんが、おそらく状況から、主人公が星と勘違いした何かを導き出してくることでしょう(本当にオチ知らないので分からない)。

©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

見ていて「なるほど」「ちょっと頭が良くなった気になれる」そんなオチが待っていると思います。というか一話目でオチないとか、視聴を継続させるずるい構造ですね。はいはい、次も見ますよっと。

抜け目なく用意されたキャラクター

他に抱いた印象としては、コンテンツとして参考になる鉄板のキャラ配置ですかね。

双頭院 学(そうとういん まなぶ)

天真爛漫少年。

咲口 長広(さきぐち ながひろ)

美麗大人少年。

袋井 満(ふくろい みちる)

俺様少年。

足利 飆太(あしかが ひょうた)

スポーツ元気美少年。

指輪 創作(ゆびわ そうさく)

寡黙天才少年。

これらの中には他のキャラ属性も仕込まれる形ではありますが、必要最低限を抑えてきたー、という印象です。その上で、主人公の語り部役が女子というのは、男性視聴者も狙ってのことか。

©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

そうすると、期待するのは関係性です。こういうキャラ群像物において関係性というのはとても重要なのですが──それは何処まで描かれるのかが、私は気になっています。

女性向けコンテンツはキャラの関係性が全て

女性向けコンテンツというのは、それぞれの個別のキャラクターが魅力的であることはもちろんですが、大事なのは、その個性あるキャラクターが他のキャラと絡んだときの、やり取りであり、関係性であり、力関係です。

これが恋愛ゲームであれば、対象はゲームをやっているユーザーになるので、キャラはユーザーに対して呟くことが第一です。その場合、劇中内の別キャラとの関係性はそれほど重要ではありません。ですが、美少年探偵団は、客観的語り部として女性主人公を設置しています。この主人公配置が、通常の物語における感情移入の対象ではなく、完全に語り部であるとするなら。──その主人公の目線でもって観察すべきは、登場するキャラのやりとりでしょう。

私はこういう話であれば、そこが見たいし、そこを楽しみたい。

西尾維新的マシマシレトリックとミステリの他に、そういうものが仕込まれていたら、けっこうなオバケコンテンツになるんですが、さてはて果たしてどうなっているのでしょうか?(原作見ていないので分かっていない)。

第一話ですから、今回はそれぞれの紹介に終始してキャラ間の絡みというのはあまりありませんでした。しかし、もしキャラ間の絡みではなく、女性主人公とのやりとりに終始したら、せっかくのキャラ配置はミステリ毎の問題解決において利用される、特殊能力別の分類程度にしかならなくなってしまいますよね。そんな悲しい事にはなっていないと思っていますが、さてそれらは、どうなって行くんでしょうか?というか、原作、先にチェックしたほうがいいのかしら?

とりあえず次回を待つですよ。

©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

そうそう、全然関係ない話ですが、冒頭に出てきヴォルテールの引用「君の意見には賛成だが──」ですが、あれ本当はヴォルテール言っていないらしいんですよね。後世の創作だそうです。

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