ニーア・リィンカーネーションがワタシ的にイマイチつまらなかった。
ニーアシリーズの世界観はすばらしく、コンシューマーゲームは奥深くアクションもたのしかったのだけれど、スマホ版のニーアは、いかにグラフィックが美しくてもポチポチゲーでしかなかった。そこで展開されるゲーム部分は、数多のプラットフォームで使い潰されたソシャゲスタイルで、ゲーム性についても面白みもなにもなかった。
ストーリーが良いって……?いやそれFGOの前でも同じこと言えるの?やたらポエミーなストーリーを紙芝居でみせられても、数多の優良コンテンツがある時代だと、特に何も思わないんですよね。。
ニーアは残念ながら早々にアンイストールしてしまいました。
さて、そして次に手を出したのがウマ娘です(長い前フリ
ウマ娘プリティーダービーがどちゃくそ面白い件について
アニメ連動のソシャゲというと、ガルパンとかアカツキ飛行隊とか閃乱カグラとかありますけど、やっぱりあっちもポチポチゲーだったので、プリティーダービーもどうせ・・・とあまり期待せずにインストールしてやってみたんです。
なぜやってみる気になったかというと──ダビスタとかが面白かったので、もし、ウマ娘でダビスタやっていたら、それはちょっと面白いんじゃないかと思ったんですね。
ええ、前情報無しです。まったく何の情報も事前に入れずにインストールしました。
そうしたら、ダビスタとは違ったんですが、既存のソシャゲポチポチゲーのフォーマットの上に、丁寧に馬ゲームをのっけていて、とても面白かった。
ウマ娘はなぜおもしろい?
ウマ娘の何処がおもしろいのかと言うと、やっぱりいちばんの注目ポイントはレースシーンですよね。
あれが、本当によく出来ていた。
サイゲームスは競馬の実況を分析しきって、あの多数のキャラクターがわちゃわちゃと走り回る姿を、システムとしてちゃんと実況してみせた。
これで、完全にニーアなんかよりも面白いゲームになった。
いやね、ウマ娘にも有利な点と言うはあるんですよね。
ニーアがいかにグラフィックをがんばったところで、所詮はコンシューマーゲームの二番煎じなんですよ。
対して、ウマ娘というのは、まずベースのハードルが低い。美少女が走るくらいはやるだろうなー、という予想はあるにせよ。
ところが、投入されたレースシーンは、コンシューマーゲームにも引けをとらない、美少女競馬シーンだった。
何が圧巻ってね、18頭の美少女が一斉に走って一等を競うという絵面ですよ。それがパーフェクトに再現されていた。
つまり、予想を上回る絵で見たときの面白さがあった。
ニーアなんていかにグラフィックかっこよくても、使い回しの数体しかないですもんね。元シリーズが綺麗なだけに損をしちゃってるよね。
ウマ娘に存在する2つ(+1)の中毒性
ウマ娘には今の所大きく2つの魅力があると思っています。それは以下の2つ。
- 競馬レースとして射幸心(応援心)をちゃんと煽ってくる作り。
- 新たなスキルや能力値が付与されたウマ娘を探す/育てる楽しみ。
- 追記:史実キャラを使うことで、親しみと理解が早まる⇒別記事にて説明
以下、上記1と2について解説します。
射幸心(応援心)を煽る作り
ウマ娘は、競馬ゲームです。つまり、一等をとってほしい馬がいて、それを応援する、という仕組みになっている。競馬の方は、主に身銭を切ったことによる応援という側面から、序盤から最後に至るまで、目が離せない展開を楽しみ、一喜一憂するものですね。
一方、ウマ娘のほうは、お金を賭けられない。しかし、お金は掛けられる。そして、推しのキャラを育てて、推しが勝つことを心の底から願うのです。
それが、こちらからコントロール出来ない部分もふくめて、競馬で感じる臨場感や焦燥感にそっくりなんですよね、コレが。勝った負けたの気分までおんなじです。
ああ、競馬というのは、走るものが馬から美少女にかわっても、その煽ってくるような魅力は変わらないのだな、と軽く衝撃を受けました。ついでに別の射幸心(?)を煽られて、課金までしてしまった。当たり前なんですけど、いわばリアルソシャゲ的側面のある競馬が、スマホのソシャゲと相性が悪い訳がないんですよね。
ゲームでいうところの「課題と報酬の仕組み」を競馬に当てはめてしっかりと再現すれば、それはもう、みんなハマるに決まっているのです。
ウマ娘を育て、スキルの組み合わせを探す楽しみ
もう一つの面白さも、ソシャゲならではではありますが、こちらは、そのゲーム性も含めてうまく作ってあると思いました。
通常、ソシャゲというのは、シナリオめいた特定のルートにそって、キャラを育てつつ楽しむものとなっています。しかしそれは、一通り終わると、ノーマル、ハード、ベリーハードと難易度が上がり、だいたいループする仕組みなっています。
個人的には、これはソシャゲの運用上のメリットであると同時にデメリットであると思っています。
ニーアはそこをリインカーネーション=輪廻と絡める事で、ごまかそうとしましたが、やっぱりそれは使い古されたソシャゲの仕組みにしか見えなかった。
しかしウマ娘は、目的を「物語を追う」のではなく「馬を育てつづける」という仕組みの方にシフトしていました。すなわち、手持ちのキャラクターを組み合わせて、数多のスキルと能力値でもって最強の馬を作ることです。
この育てるという部分は、ちょっと運要素もあって、モンハンの武器探しに近いところがある。これも中毒性を誘うところがあります。
ちなみに、競馬ゲーは繁殖要素があるんですが、ウマ娘ではそれができないので、そこをうまく「継承」という仕組みにしているのもよかった。
このあたりは、やればやるほど少しづつキャラが強くなり、いいスキルや能力値のキャラも増えてくるので、本当に良く出来ていると思う。
つまり久々に良ソシャゲ?
つまり、久々にソシャゲらしいゲームにおける、シンプルに新鮮だと感じられるヒット作だと思います。艦これやFGO、パズドラ、モンスト、数多あるヒット作の仲間入りした良作です。
というか、フツーに楽しいので、皆さん是非どうぞ。
公式動画転載しておきますね。
あとPCでもDMMゲームスで出来るようになっています。アプリとの連動も可能だとか? 私はMACユーザーなので出来ないんですけどね・・・。