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2.43男子バレー部〜 黒羽祐仁というキャラクターのリアルさと難しさ

2.43 清陰高校男子バレー部
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2.43 清陰高校男子バレー部、とっても面白いです。

よく出来たストーリーに登場人物たちの伸びやかな活躍が楽しみな作品ですが、ココへ来て気になる箇所もちらほら。

特にダブル主人公の片割れ黒羽祐仁について。

黒羽、いっつもおんなじようなポカから喧嘩してない?

中学生編から、高校編に入り、さまざまな悲喜こもごもがあった黒羽と灰島。

5話で灰島の転校理由の真実が明かされました。そのあたりの、ストーリー展開は本当によく出来ていました。

しかし、一方で直情的な黒羽と、思いながらも物言わない灰島の関係性が、中学の時から今の今まで変わっていなくて、なんかいっつも「同じ様なすれ違い」で喧嘩しているように見えるんですよね。

とくに、黒羽発で。

©壁井ユカコ/集英社・アニメ「2.43」製作委員会

いっつも黒羽くんの思い込みで事件が起こっているように見える。毎回、言葉の足りない灰島やその周辺に対して、思い込みの激しい黒羽のポカで事件がおこる。

この黒羽というキャラ、見ていてちょっと難しいよな〜と思うのです。

黒羽というキャラクターの難しさ

灰島というのは、わりと「良くあるキャラ類型」で、納得感がある──物言わない、静かなる情熱を秘めた才者でメガネくんだと理解できる。

ですが、それに対する黒羽というキャラクターは、現時点ではどうも灰島やその周辺が一喜一憂するためだけに用意された都合の良い、とってつけたようなキャラクターに見えてしまう。

細かく言うと、事件を起こし、灰島をけしかけるために、物語にとって都合の良い演出を作り出すために「何も考えずに行動するキャラ」に見える。

©壁井ユカコ/集英社・アニメ「2.43」製作委員会

原作を見ると三人称で書かれています。そして三人称におけるキャラクター群像ものというのは、周辺にいる濃ゆいキャラに力を入れすぎてしまい、主人公キャラに軸が無くなってしまうことがあるんですよね。

その結果として、黒羽というのは、(物語初期時点では)ちょっと軸が曖昧なのかもしれないな、と思いました。でも一方で、アホな高校生のリアリティを追求した結果としてそうなっているかもしれな、とも思える。そういう視点でみると、黒羽のゆるさはリアリティがあるっちゃあります。

ただ、物語の主人公としては難しい。

黒羽のモチベーションが薄い

問題なのは、黒羽のバレーへのモチベーションのふんわりした感じですよね。

彼は基本的に灰島ありきなんですよね。黒羽は、灰島が見たいと思っている風景を見たいというのをモチベーションにしている。あとはバレーがちょっと楽しくなってきたとか、その程度しかない。それは、別にかまわんのですけど「主役を張る」ということは、そういう動機ではなくて、もっと根源的に強い衝動を提示しなければいけない。

一方灰島は明快ですよね。あいつは強烈にバレーをやりたがっているのがヒシヒシと伝わってくるから、そこに起きる事件にも納得感とハラハラが発生する。

しかし、黒羽はやらかしても、あんまりハラハラしない。

えー、そんなん気にしなくていいじゃん、とか思います?

©壁井ユカコ/集英社・アニメ「2.43」製作委員会

いやいや、主人公のモチベーションや目的が明快かそうでないかというのは、面白さにものすごく直結しているんですよ。

例えばちはやふるに見るキャラの行動動機

たとえば他の例としてあげると、ちはやふる。

ちはやふるののトリプル主人公である、ちはや、アラタ、太一はそれぞれ、三人とも強烈に「かるたを上達したい」という衝動を抱えている。

アラタはじっちゃんと太一やちはやへ思いを抱えつつ、かるたしかないと自分の存在証明のためにかるたを頑張る。

太一は全てに勝りながらアラタに劣る自分とちはやへの思いを抱え、しかしかるた名人を通して純粋にかるたの魅力にとりつかれはじめてかるたを頑張る。

ちはやは純粋にかるたバカとして頑張っている。

この三人はそれぞれ、どれも均質に応援したくなるモチベーションを抱えている。

というか同じ方言キャラのアラタは、おっとりした性格ですが、その根源に強烈な情動を抱えている。そのギャップがかっこいい。

こういうキャラ設定をみると、やっぱり黒羽っていまいち素直すぎ&物語にとって都合が良すぎて薄いよなあ、と。基本的に受け身だしね。イイやつなんだけど。

これが、後半には変わってくるのか? 灰島が抜ける展開があると聞いているので(アニメでそこまでやるかわかりませんが)、そうすると黒羽に軸ができるかもしれない。というか、それもあって灰島を黒羽からはずすのかなー、とか5話見ていて思いました。

黒羽が自ら考えて動けばもっと面白くなる

黒羽が物語においてもっと面白くなるために必要なのは、黒羽が心の底から渇望して何かを得るために自ら行動を開始することです。

それは、五話時点で灰島から黒羽へも告げられていましたよね。

©壁井ユカコ/集英社・アニメ「2.43」製作委員会

少なからず、黒羽はもっと、灰島とは別のところにモチベーションを持つべきだし、灰島を超えたところに身を持っていったほうが、絶対にバレーも物語も面白くなる。

そういう受け身なところから抜け出して、今のキャラクター性に対しての強烈なギャップを抱えた黒羽を見たいなって思うのです。

ま、原作未読ですんで、この先は、そうなるようになっているのかもしれませんけどね。

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