2.43 清陰高校男子バレー部雑感〜福井訛りが心地よいイノセンスなスポ根群像劇

2.43 清陰高校男子バレー部

いやぁ、スポ根って本当にすばらしいですね(挨拶)

冬の新作でハズレを引いてばかりだった私ですが、ココへ来て、打率の高いノイタミナの高校男子バレーモノアニメの素晴らしさに感動し、一人静かに涙することができました(別に泣いちゃいないけど)。

今回は、そんなバレーアニメ「2.43 清陰高校男子バレー部」の雑感。

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ハイキューと同時期に始まった良作

原作は壁井ユカコ先生の小説で、2012年から連載されているものだそうです。どこに隠れていたんだこんな良作(情報収集サボってるだけだけど)。昨今のエンタメ界隈というのは、メディアと関わりのないところにある作品は、本当に日の目を見ないのだな、という事例がここに。

©壁井ユカコ/集英社・アニメ「2.43」製作委員会

バレーといえばハイキューですが、実は同作ほぼ同時期に始まっています。双方何がしかの影響はあったのかもしれませんが、そこは原作が小説の物語、登場人物の内面についての描写で言えば、頭一つも二つも上回っています。

内容についての、細かい話は別サイトに譲る&キャラは多分別のどこかで解説しますが、見ていない方にざっくりと説明をすると「幼少時に引っ越しで離れて暮らすことになった少年が、ある事件をきっかけに再会し、たまたま同じ高校バレーをやっていたことから、互いに惹かれ合うようにして、高校バレーの高みを目指す」というお話。

また、劇中でスポットが当てられるのは、主人公の二人灰島 公誓(はいじま きみちか)黒羽 祐仁(くろば ゆに)だけでなく、その周囲にも及びます。

©壁井ユカコ/集英社・アニメ「2.43」製作委員会

ま、この辺はハイキューも似たところがありますが、バレーは一人では出来ないのだというところも踏まえて、登場人物たちの一喜一憂が楽しみな物語となっています。

良くあるスポ根ドラマじゃないかって? そりゃそうなんですけど、だからこそ「質」を上げればハズレのない、スポーツ少年らの爽やかな喜怒哀楽が楽しめる作品になっとるのです。

2.43ってなんだ?

ちなみに、2.43というのは、男子バレーの全日本高校生の大会「春高バレー」におけるネットの高さを意味しています。通常、高校バレーは2.40cmらしいのですが、より高みを目指す、という意味合いなんでしょうね。

どこがおもしろいの?

何がおもしろいって、やはり小説原作だからからなのか、登場人物たちの感情の機微が非常に丁寧に描かれることですよね。

素直なユニはもちろん、普段は朴念仁な灰島ですら、物語が進むにつれて、何に苦しみ何に悩んでいるのかがよく伝わってきます。それは、見る側にキュンと共感を呼び起こし、物語に見事なまでにのめり込ませてくれます。

©壁井ユカコ/集英社・アニメ「2.43」製作委員会

また群像劇ということで様々なキャラクターがそろっているのも楽しいですよね。それぞれ皆何がしかの葛藤を抱えていて、それぞれに解決しない課題があって、モンモンとしているんですけど、それを追いかけるのも楽しみの一つですよね。

群像劇というのはだいたい、自分が気にしてしまう推しが出てくるものですが、この2.43 清陰高校男子バレー部という物語は、特に周辺まで丁寧に描かれることから、見ていてとても楽しい。先生やモブすらも。

そして、何よりも、さすがのノイタミナ。バレーアクションがダイナミックで迫力があるんです。

©壁井ユカコ/集英社・アニメ「2.43」製作委員会

灰島のクイックな立ち回りはもちろん、覚醒時のユニのダイナミックなアタックは、鳥肌モノの爽快感があります。

アニメというのは、それぞれのアクションにクローズアップしたり、時間を縮めたり伸ばしたりすることができますから、時に実際のバレー以上の迫力が出ることもありますよね。

そういう部分をひっくるめて、質の高い作品に仕上がっています。

見る人に力を与える物語

こういう物語というのは、見る人に本当に力を与えると思うんですよね。

だから、みんな見る。青春群像劇というのはそういう気持ちの作用が大きな作品だと思うんですよね。見たあとで、なんだか「頑張ろっかなー」とか思えるような?

心がささくれだつような事件ばかりの昨今ですが、ここは一つ、良作アニメにでも没頭して、心の垢を落としたいところです。

さて、同作アニメはまだ始まったばかりで、さしあたっての目標は高校バレー選手権大会となっております。原作未読なので、どんなドラマチックな展開がまっているのかわかりませんが、引き続き楽しみたいと思います。

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