僕のヒーローアカデミア〜爆豪勝己とかいう人気No.1のイカレかわいいキャラの矛盾と魅力

僕のヒーローアカデミア
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ヒロアカに爆轟というライバルキャラがいますが、今回は彼についてプロフィール交えての雑感。

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爆豪勝己の雑プロフィール

爆豪勝己は言わずとしれたヒロアカのデクの幼馴染にしてライバルキャラクターですね。

天才的な才能と、不良少年としての気質と、圧倒的なまでの個性に恵まれた、ヒーローキャラクターです。

ヒーロー名は大・爆・殺・神 ダイナマイト、個性は爆破、誕生日は4月20日だそう。身長は172cmと結構大きい。CVは岡本信彦さん。

能力はヒーロー名の通り「爆破」です。彼は掌の汗腺から爆破物質を出して、それを爆破させることができます。しかし、爆発の威力には限界があり、最大火力では自分もダメージを受けてしまうのだそうです。また、あまり隠密や精密攻撃に都合のよい個性ではないため、使用環境が限られるケースもあります。

ただ、不利な状況にあっても、それらを感じさせない活躍をするのが爆豪です。彼の天才性は、個性としての爆破能力もありますが、個性を抜きにした際の身体能力や知性、地頭の良さ等があげられます。彼は粗暴でありながら、どんな高難度な出来事も、そつなくこなしてしまう器用さも持っているのです。

技名は、爆速ターボ、閃光弾(スタングレネード)、榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)、徹甲弾(A・P・ショット)、徹甲弾 機関銃(A・P・ショット・オートカノン)、爆破式カタパルト(エクスカタパルト)等様々。詳細については割愛。

兎にも角にも気になるにはヴィラン的気質と能力

特徴的なのは性格ですよね。不良混じりで、粗暴で口が悪い俺様キャラクターであることが初登場の頃からずっと描かれています。幾つかの言動がデクに自殺教唆しかけていて、それらが物議を醸したのは、皆さんご存知のとおりです。その根底にあるのは圧倒的な自尊心であり(彼なりの)完璧主義です。そして、かつてオールマイトに憧れたことから、オールマイトに比類し上回るべく、ヒーローを志した結果、初期の爆豪の有り様が生み出されていました。

©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

しかし、劇中でよく言われているように、ヒーローよりもヴィランのような性質をもつ彼は、しばしば壁にぶつかります。面白いのは、そこで彼は悪堕ちするなり、心を入れ替えるなりせずに、元のエグいキャラクターのまま成長していくことですよね。

それから、幾年月、物語が進むにつれて、悪ぶっているライバルキャラから、かけだしのヒーローとしてそれなりの立場を確立したあたりで、爆豪はヒロアカ人気No1のキャラクターになりました。

なんとも不思議なキャラクターです。

デクにならぶヒロアカ屈指の意味不明なキャラクター

さて私は、この爆豪勝己というキャラクターは、劇中においてデクにならぶ、いびつで意味不明なキャラクターだと思っていました。

とくに初期においては、共感するポイントを見出しづらい、非常に複雑怪奇で理解しづらいキャラクターでした。

爆豪にはさまざまな、個性や性質が付与されています。天才性、気性の激しさ、幼稚さ、厨ニ、自尊心、ヒーローへの憧れ、口の悪さ、性格の悪さ。これらは、単体だとそれぞれ理解できるのですが、これが複数同居すると、矛盾してしまい、意味不明な属性になってしまうのです。

例えば、そもそも「口が悪い&性格が悪い」という性質は、一般的には自身の弱さを隠すための他者への攻撃性や警戒からくるものです。ところが爆豪というキャラは、才能に溢れ、また両親も悪い人ではない。なので、よく考えると、初期のあのようなキャラクターに育つ意味がわからなかったりするんですよね。そうなる必然がない。或いは尊大さや肥大した自意識から意地が悪い性格になる、というのも出来るでしょうが、オールマイトにあこがれている以上、わざわざヒーローらしからぬ選択をするという行動をするのも、意味不明だったりします。

なぜそうなったのか、なぜそんな行動をとるのか、初期においては本当に意味不明なキャラなんですよね。

デクの方も「無個性」「気弱さ」「勇気」「向こう見ずな正義感」という意味不明な要素が複数同居していましたが、爆豪もまた、悪意と正義という、本来であれば同居するはずのない性質が一つのキャラクターに押し込まれた、いびつなキャラクターでした。

©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

正直な所──これは、ようするに初期キャラ設定のミスだと思うんですよね。先生は人物の有り様とそこから派生するリアリティや必然性をよく検討しないまま、ただキャラが立つから、或いは今まで見たことがないキャラをつくろうとして、悪意と自尊心と正義が同居した強烈なキメラ的キャラクターを作ってしまった。

それが、爆豪だったのだと思っています。

そんな訳で、初期の爆豪は感情をトレースしずらい、非常に共感しずらい(共感するポイントを見出しづらい)キャラクターになってしまった、と。

もし彼が敢えて実在するというのなら

ただ一方で、強引に考えれば、その存在を肯定する方法が無いわけでもない。

普通に考えると、ようするに爆豪はサイコパスなんですよね。サイコパスならあのキャラは分かるんですよ。先生は、別にサイコパスキャラとして作った訳ではないでしょうけど、そう考えると実はとっても収まりがいい。

デクへの強い当たりも、親の教育が機能しなかったのも、サイコパスゆえかもしれません。人の気持ちを慮ることが出来ない。人の痛みがわからない。これはもうサイコパスそのものです。多分それは正義の味方としては致命的なウィークポイントなんですが、でもヒーローを目指している。爆豪は本当にそんな感じなんですよね。

そして彼は、オールマイト他の仲間たちの、膨大な事例を参考に「正義の味方はどうふるまうのか正しいのか?」を学んで実施し、成長をした。そういう理解の仕方をすると、しっくりくるのが面白いなと、最近の爆豪を見ていて思いました。

爆豪はデクと真っ先に並び立つことができるただ一人の存在

さて、爆豪勝己というキャラクターですが、私は先に述べたとおり、初期はなんていびつなキャラだ、と思っていました。

ですが、最近はそれが心地よく「あるべきところ」に収まってきていると思います。人気No1もうなずける。信頼感すらある。オールマイト無き今、デクの一番のピンチにかけつけるのは、彼じゃなきゃいけないんですよね。そして、本誌では見事にそれをやってのける流れになっている。

©堀越耕平/集英社

その様子は、かつての爆豪からは想像もつかない振る舞いですが、一方で、同じようにいびつで矛盾だらけだったデクに、唯一共感してあげられる存在というのは、やっぱりオールマイトでもお茶子でもなく、爆豪なんじゃないかと思うのです。

彼は、いびつな存在から、酸いも甘いも噛み締めた、芯の通ったブレのないヒーローになりつつあります。強烈な自尊心を押し殺して、紆余曲折あった彼だからこそ、デクに共感してあげられるような気がするんですよね。

デクと一番に並び立つのは爆豪しかいないし、やっぱり二人の並び立つ姿を見たいよな、って思うのです。

2021年8月追記:

やはり、デクに並び立ち、彼の心をこじ開けることが出来るのは彼しかいなかった。

泣けます。

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