呪術廻戦〜とっても分かりづらい死滅回遊、及び天元様と偽夏油=羂索の解説と考察!

呪術廻戦
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ジャンプにて絶賛連載中の呪術廻戦本編において、渋谷事変の五条悟を封印した後に、加茂憲倫=偽夏油の正体、羂索(けんじゃく)が、新たな試みを仕掛けてきましたね。

©芥見下々/集英社

それが死滅回遊です。

この死滅回遊というのは、そのルールや目的、そして周辺情報がどうも分かりづらいので、整理しつつ解説してみたいと思います。

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死滅回遊とは?

死滅回遊は呪術廻戦において、偽夏油=羂索がある目的をもって、劇中世界に仕掛けたデスゲームです。それは以下のルールによって構成されています。

©芥見下々/集英社
  1. 泳者(プレイヤー)は術式覚醒後、十九日以内に任意の結界にて死滅回游への参加を宣誓しなければならない。
  2. 前項に違反した泳者からは術式を剥奪する。
  3. 非泳者は結界に侵入した時点で泳者となり、死滅回游への参加を宣誓したものと見做す。
  4. 泳者は他泳者の生命を絶つことで点(ポイント)を得る。
  5. 点とは管理者(ゲームマスター)によって泳者の生命に懸けられた価値を指し、原則術師5点、非術師1点とする。
  6. 泳者は自身に懸けられた点を除いた100ポイントを消費することで管理者と交渉し、死滅回游に総則(ルール)を1つ追加できる
  7. 管理者は死滅回游の永続に著しく障る場合を除き、前項によるルール追加を認めなければならない。
  8. 参加または点取得後、十九日以内に得点の変動が見られない場合、その泳者からは術式を剥奪する。

前段として、ルール1の記載にあるとおり、術式覚醒した参加者という形で、羂索は術式が使えるようになった非術師と呪物たち(加茂曰く「悪意を持った虎杖悠仁」)約1,000人を用意しています。

彼らがこのデスゲームのメインのプレイヤー=泳者となります。

その中には伏黒恵の姉、津美紀がいるのは御存知の通り。

©芥見下々/集英社

大まかに説明すると、(1)夏油=羂索によって参加指定された一般人を含む術者(=泳者と呼ばれている)は、全員強制参加であり拒むと死ぬことになります。(2)また、ルール上では羂索に指定されていない非参加者(虎杖たち外部の者たち)も死滅回遊の結界に侵入することで参加可能です。

(3)さらに、ゲームとしては相手を倒すとポイントが得られます(一般人1ポイント、術士5ポイント)。100ポイントを確保すると、管理者に交渉して死滅回遊にルール追加できるようになります。(4)参加者は19日以内に誰かを倒さなければ、やる気が無いとみなされて殺されてしまいます。

以上が、定義された死滅回遊のルールのお話です。

見事なまでのデスゲームですね。

そもそも何故そんなことになっているのか?

この死滅回遊には、夏油=羂索のある目的が、連動する形で関係しています。

夏油=羂索の目的というのは、日本全土の人々を使った、呪いによる人類の強制進化にあります。これは劇中の天元様という登場キャラクターの能力を介した形で行われます。

さらに羂索は、人々の悪意を逆手にとって、人類を想像もし得ない別の何かへと変えようとしていることが判明しています。

「私から生まれるモノは私の可能性の域を出ない。答えはいつだって混沌の中で黒く輝いているのだ」

©芥見下々/集英社

なお、羂索が何故そんなことをしたいのかは、本当の所はよく分かっていません。元々は呪霊が人類に立ち代わる世界を目指すということになっていましたが──

ちなみに、羂索一人で人類の進化を一気に進めるのは、呪力不足や効率の面で難しいのだとか。その代替手段として、天元様と日本における人々の同化を目指しているという話が語られています。

天元様って誰ですか?

天元様は、劇中に登場する呪術界における宗教的存在です。ダダ星人みたいな外見をしていますが、500年生きている元呪術師です。設定としては、星漿体という存在(人=過去編では天内理子という少女)を取り込むことで、生きながらえて、呪術界の何らかの重要なものを維持する役割を担っていました。五条と夏油の過去編や、乙骨編でその名前がしばしば登場していました。

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しかし、劇中の状況としては、過去編にて星漿体との同化に失敗し、500年生きた呪術師ではなく、呪霊に近い存在へと変化していました。

呪霊化した天元様は、天地のような有り様になっているらしく、自我は保ちつつも世界の魂はいたるところにある状態だといいます。

そして夏油=羂索は、そんな天元様と人々を同化させることで、人を別の何かに進化させようとしているのです。

天元様と同化し、人類が進化するとどうなる?

人類が天元様と同化する形で進化すると、人としての個や自我が保てなくなり、大きな一つの集合体になるようはことが劇中で示唆されています。それによって、人は人ではない呪力を抱えた高次の何かに変化することになります。

ここで問題なのは、今いる人々が別の何かに変わってしまうことですが──天元様曰く、集合意識に紛れ込んだ悪意によって、進化した人の意識の暴走と、それによる世界への悪影響も危険だといいます。

個としての境界がないので、悪意の伝播は一瞬で、曰く「一億人分(日本国民)の穢が地球上に溢れ出る」のだといいます。それは、渋谷事変を世界規模で再現することになると劇中で語られていました。

天元様はそれを防げないの?

天元様は、呪霊に近い存在になってしまったので、夏油の呪霊操術の術式対象になっています。ですから、夏油を操る羂索に接触されると、羂索のが一瞬でなされてしまう可能性があります。

そのため、天元様は現在は結界内に閉じこもり、外部からの接触を拒絶し、さらにボディーガードまで求めている状態にあります。

ちなみに、元々は「天元様」と「星漿体」、そして五条悟の能力「六眼」は、羂索の目論見をずっと邪魔していました。しかし劇中の11年前、星漿体(天内理子)を伏黒のパパである禪院甚爾が破壊してしまったことで、天元様が不死の呪術師から呪霊化してしまいました。

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それらの状況を経て、羂索は呪霊操術をもった夏油を乗っ取り、さらに目論見を邪魔していた六眼もちの五条悟は獄門彊に封印することで、目的の達成に非常に近い状態にあるようです。

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死滅回遊と天元様の関連は?

天元様曰く、死滅回遊というのは「天元との同化前のならし」だといいます。

死滅回遊は、参加者=泳者を殺し合わせることで、参加者を彼岸へ渡す儀式だと言明されています。死滅回遊の結果として、人々は別の何者かに変化することが予想されます。これは術者=人類を次のステージへと進化させるテストであると考えられます。

整理すると

死滅回遊は羂索の用意した1000人の術士と虎杖たち+αの術士が参加する、悪意あるデスゲームです。その目的は、羂索の考える「呪いによる人類の強制進化」に関係しており、天元様は強制進化のためのトリガーです。

虎杖たちは、死滅回遊に参加することになった、津美紀等の一般人を助けつつ、死滅回遊自体を停止を目指しています。具体的には、100ポイントを集めた後の、ルール追加による一般人の切り離しを考えます。同時に五条悟の救助と、死滅回遊自体の破壊、そして、天元様と羂索との接触も防がなければなりません。

状況としては、虎杖たちはかなり不利な立場にあると言えます。

死滅回遊のルールからみる今後の予測

さて、ここからは、本編ではまだ描かれていない今後のお話についての予測になります。

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
ルール上のタイムリミットが=津美紀の命のリミット

まずルールに記載されている。タイムリミット19日というのは「殺さず」を発生させない、ゲームを停滞させないためのルールですよね。これは同時に、伏黒の姉である津美紀が、誰も殺さず、また自身も死なずに死滅回遊を抜けるタイムリミットにもなっています。死滅回遊に参加した虎杖たちは19日以内にルール追加をしなければならない状況にあります。

おそらく、劇中ではこの時間制限というのが、一つのエピソードになりそうです。

蠱毒による呪力の強化を狙っている?

そして、死滅回遊のルールを見ていて思うのは──これは「蠱毒」なんですよね。要するに、術者を戦わせ、互いを呪わせ、より強い呪力を集め、それをもって目的を叶えるという仕組みに見えます。

そう考えると100ポイントでのルール追加というのは、100ポイント分の術士の死と呪力で、願いを叶える行為であると考える事ができるかも知れません。

もし蠱毒であるとしたら、死滅回遊は、天元様との同化のならしとは別の目的や意味をもった物かもしれませんね。

ルール追加は一回だけではない

ルール追加が一回であるとの言明はないことから、100ポイントを集めた術者=泳者が、それぞれルールを上書きする展開も想定されます。そして、泳者が減ったタイミングで発生するイベントとしては──味方どうしの殺し合いも有り得そうです。

たぶん天元様は守れない

最終着地点は、死滅回遊の破壊でしょうが、物語構成をみる限り、それとは別に、天元様は羂索と接触し、一時的に日本国内のすべてが進化してしまう、という状況は有り得そうです。

天元様の元に二人残して守れという指示は、守ることが失敗する壮大なフリにしか見えないですよね。

©芥見下々/集英社

さらに、死滅回遊自体が、羂索が天元様に接触するためのギミックになる可能性もありそうです。

146話追加情報:本編ルール解説(令和3年4月19日)

だいたい予想通りの話になっていましたね。

追加の情報としては以下の通りでした。

  1. 日本の人間に呪いをかけて彼岸に渡す儀式完了までだいたい二ヶ月(146話時点)。
  2. 死滅回遊への参加強制させたいので、プレイヤーの参加拒否=死なのは確定。
  3. 結界内にいる泳人ではない一般人は、一度は外に出ることができる。回遊を活性化させるために、出入りに関する縛りは強くない。
  4. 管理者は死滅回遊のプログラム自体で、監視役としてコガネという式神がつく。
  5. ルール追加は、死滅回遊のバランスを保つために、羂索にのみ有利なもの、という訳ではない。
  6. 人を殺さなければいけない。が、伏黒は殺さない為のアイディアを持っている様子。

以上のとおりお話としてもり立てるための、いくつかの条件追加がされました。

気になるのは、ポイント確保のために他者を殺す必要があるのかどうか、というところですね。伏黒が何かそれを回避するアイディアをもっているようです。

死滅回遊は、かなり創作者によって都合の良いギミック

このルール追加というアイディアは、かなり創作にとって都合の良い設定ですので、この死滅回遊というギミックを芥見先生がどう面白く生かしてくるのか、ちょっと楽しみですよね。

さらに、羂索による人々の集合意識をもった存在への進化というのは、ちょっと人類補完計画めいた感もあり、あっちは答えを出していませんでしたが、芥見先生は人の意識の統合というところに、どんな回答を出してくるのかも、ちょっと気になっています。

そんなこんなで、引き続き見ていきたいと思います。

死滅回遊〜ルール追加:ジャンプ2021年41号にて、死滅回遊のルール追加が行われました

<総則(ルール)9>泳者は他泳者の情報──”名前””特典””ルール追加回数””滞留結界”──を参照できる。

このルールは、事前に記載したとおり、作者にとって展開をコントロールしやすくするためのルールでもあります。そしてルール追加したのは新キャラ「鹿紫雲一(かしもはじめ)」。

©芥見下々/集英社

彼はどうやら、400年前から現代に生きる呪術師/呪詛師であるらしく、両面宿儺を付け狙っているようでした。どんな呪術を使うのか判明していませんが、そうとうの強キャラのようで、展開的には虎杖や伏黒のターゲットとなるようで、衝突が予想されます。

2021年41号移行「総則9」追加以後の今後の展開について。

鹿紫雲によって死滅回遊参加者の情報が全体に開示されるようになりましたが、伏黒はそれを逆手にとって、鹿紫雲と日車寛見を攻撃対象とするようです。

また、伏黒は、死滅回遊のポイントトップを倒すことで、ポイントを奪い、ルール追加を考えているようです。総則8の「ポイント変動がない場合は術式剥奪(参加者が死ぬ)」というルールに着目し、総則9追加によって、ポイント譲渡を可能とすることで、術式の剥奪を防ぐことを目指すようです。

さすが、伏黒恵、賢いですね。

さらに、もう一つ、ポイント消費して死滅回遊からの離脱を可能とすることも考えているようです。ただし、これは根本ルールの永続に抵触するため、何らかの等価交換が必要だと予想しています。

©芥見下々/集英社

しかし、そこには、強キャラとの戦いをクリアしなければならず、おそらくまた何が鹿の犠牲が発生するものと予想されます。

さて、これからどうなるのでしょう?

個人的には、ルールありのゲームにみせかけて、呪術廻戦特有のある種の「交換」さえキチッと行えば、結構なんでもありなルールになっていると思うんですよね。

つまり、ジャンプ的展開として強大かつ重要な何かが犠牲になれば、いくらでもルールひっくり返せるんじゃ・・・?と考えており、例えば賭博黙示録カイジのような「考え抜かれたゲーム」とはちょっと違った、ご都合主義に乗っかったシステムだと思っています。

それでも、楽しいんですけどねー。

いずれにしましても、引き続き、展開を追いかけたいと思います。

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