男性が化粧をするのはあり&なし? アンケートから見る文化とビジネス

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男性の化粧が増えてきている。静かに──というかおおっぴらに、メイクや化粧、メンズコスメを利用する層が増えていますが、一方でその本意や規模感はいまいち見えてきません。

そこで、ネットのアンケートを参考に簡単にピックアップ。その実の所を見てみたいと思います。

メンズメイク意識調査

まず、メンズメイクについての年齢分布ですが、開始年齢をみると10代〜20が4割、30台が3割、40代が2割となっており、これはそのまま年齢分布にある程度紐づくと考えられます。つまりは、30代と40代は、メイクブーム前段階の、メンズエステや洗顔フォームよるフェイシャルケアの洗礼を受けておりそこに抵抗が減っているが、それを受けての商品増に呼応するかたちで20代以下の男性のメイクブームが始まっていると予想されます。

概ね、ブームの中心は10代〜20代で、これは経済的に余力がある30代以上がメンズエステに行ってしまうことに対して、日々のケアで安く対応することを考え泣けえればいけない10代〜20代の活動、という構図があると予想できる。

メイクについての情報源と手法

情報はインスタ、You Tubeで、参考にしているのは、「よきき」「IKKO」「髪西」「石原さとみ」「GACKT」となっている。メイクをする理由については、身だしなみや印象改善が第一。シーンについては、女性や彼女を意識することが第一で、次点で会社に行くときとのことで、一般化が伺える。要点としては、フェイシャルケアや眉毛、青髭対策、髭を整える等に加えて、アイシャドウやアイラインといった目元周りに集中しているということ。ただし、フルメイクについては意見が別れている。

バレを恐れる複雑な男子

またメイクに対しての、意識については80%以上が男性でも肯定的であり(40代以下において)、今後は程度の差こそあれより一層肯定的になると予想されます。

一方で、メイクをしていることをバレたくないという人が現時点でも50%近くおり、男性性としての複雑さが伺える。

また、未経験者であっても8割の人が、機会があればやってみたいと考えているようで、静なニーズが見られる。そこにあるのは、自己改善の延長であるから、当然といえば当然であるが、一方でなぜ手が出ないのか? という観点では、心理的ハードルと情報的ハードルがあると予想される。この辺をクリアするのがビジネスとしての肝になるだろうか。

メンズメイクの未来

今後は、恐らく男子の嗜みにまで変化すると予想されるのと、女性層に起こったのと同じ様に、メイクトレンドのブームが数年サイクルでなされるっであろうことと、特定世代の中年化後にはエイジングケアまであると考えられる。

面白いのが、このトレンドは、恐らく世界のフィットネス市場とは少しズレていて、欧米諸国は、マッチョイズムに向かうのだけれど、アジア圏は美形、美男美女をめざすようで、これはアジア圏のポップカルチャーの影響かもしれない。

今後の変化が見逃せませんね。

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