チェンソーマン〜早川アキは実は超重要なキャラだった!?早川アキの考察と解説

チェンソーマン
スポンサーリンク

チェンソーマンのキャラクター早川アキが人気投票で1位をとりましたね。前回投票の1位はパワーでしたが3位に後退。

この結果は、あの結末によるものか?それとも組織票なのか?それとも真の実力なのか?いろいろと想像してしまいますが、ここではそんな人気キャラ早川アキの考察を雑プロフィールまじえ未整理ながらもやっていきます。ネタバレありなんで、漫画本編完走していない方はご注意ください。

スポンサーリンク

早川アキの雑プロフィール

早川アキは公安退魔特異4課所属のデビルハンターですね。主人公のデンジの先輩にあたるキャラクターです。

外見は細身のイケメン。頭を結ってちょんまげをつくり、帯刀している。

©藤本タツキ/集英社

銃の悪魔によって、家族を殺されており、悪魔に対しての復讐心が強いキャラクターです。なかでも銃の悪魔に対しては、命懸けで戦う覚悟を持っています。

性格は理性的で温和なキャラクター。対悪魔以外の場面では、劇中において常識人として振る舞う、「基準」となるキャラクターです。

物語当初は、アイパッチをしたお姉さん姫野先輩(本名不明)と公安でバディを組んでいました。

©藤本タツキ/集英社

劇中においては、上司のマキマには頭が上がらないらしく、彼女からの命令でデンジやパワーと同居することになる苦労人。最初は衝突ばかりしていたが、後にこの三人は家族のような間柄になる。

能力と契約悪魔について

武器は刀をつかっています。

公安のデビルハンター岸辺の訓練を受けており、公安内部でもかなりの実力者。人外の存在とも戦えるほどの剣術の腕前があります。

また、物語を通して複数の悪魔と契約しました。劇中に登場する契約悪魔は以下の通りの3体+イレギュラーな1体です。

狐の悪魔:アキが人体の一部(皮膚や髪の毛)を食わせることで、狐の頭部を呼び出して、敵を食わせる。狐は公安の契約悪魔としては普通だが、通常は手足しか使えず、アキはそのルックスが良いことから、頭を呼び出せる。しかし、サムライソード戦で狐の悪魔に無理強いをしたことから、不信を買って以後呼び出せなくなりました。

呪いの悪魔:サムライソード戦で使用した、呪いの力を持つ悪魔。同悪魔が宿った刀で攻撃することで、対象を呪い殺すことが可能だが、代償としてアキの寿命が縮まる。劇中では、力を使いすぎてしまったため、以後(アキが死ぬので)実質的に使えなくなっている。

未来の悪魔:先に述べた2つの悪魔が使えなくなったことで、新たな条件で契約を結んだ悪魔。能力によってアキは未来をみることが出来るようになる。契約条件はかなり軽いが、これはアキが将来迎える「最悪の死に方」を悪魔が見たいから、とのこと。

支配の悪魔:上記の最悪の死に方を回避するために、マキマから付与された悪魔。その正体はマキマそのものです。そして契約の結果──どうなったかは本編を見てね。

人間関係

基本的に公安の職員として、マキマの配下で活動しています。若手ですが、それなりに認められていることから、デンジたちの主導的立場を任されることもあります。

そして、マキマには好意を抱いていますが、アキはなぜ好意をいだいているのかわかっていません。これはマキマの支配の力であると考えられます。

デンジやパワーとの関係は、初期においては疎ましく思っていたようですが、劇中後半では完全に情が移って長男ポジションに収まっています。しかし、後にそれが災いすることになります。

彼自身は、単体として独自に関係を築くことが多く、未来の悪魔や、天使の悪魔との関係は、デンジやパワーのものとは違う、別の深さをもったものとして描かれました。

そしてアキは劇中においてバディが変わったキャラクターでもあります。

物語初期においては、姫野先輩という女性のバディがいましたが、彼女から悪魔狩りの方法他いろいろと学んでいました。彼女が身を賭してアキを救った影響は、後のデンジやパワーに対する対応にも及んでいましたよね。

また、姫野先輩を失った後は、魔人である天使の悪魔と契約を結んでいます。天使の悪魔は、その能力で寿命を吸い取ることから恐れられていましたが、アキは気にせずバディを組んでいました。

©藤本タツキ/集英社

実は、デンジに比類するくらい、劇中において様々なキャラと交流し、変化をしたのがアキというキャラクターだったりします。

アキの特徴的なポジション

このアキというキャラクターの特徴は、劇中において基準となる倫理観を持った存在であるということです。彼は「正義」を持ち「非常に優しい人物」でした。

もちろん、悪魔に対しては苛烈なんですが、それ以外の身内に対しては、基本的には普通の存在です。あまりイキることもないし、仕事以外では突飛な行動もしないキャラクターです。

で、思うのは──アキの抱える善性とその影響についてです。

物語において、デンジとパワーは悪魔寄りのキャラクターに設定されています。そもそも、悪魔という概念は、善を壊すもの、善に仇なすものですよね。善というものを、人が生きるにあたって必要最低限な「正しい」規律や行動を示す概念とするならば、それを壊すものが悪な訳です。

デンジとパワーというのは、悪を象徴するキャラクターになっている。ここに、アキという善意のキャラクターを設定することで、物語の中でデンジとパワーを名実ともに中和していた。ここがとても面白い関係だと思うんですよね。

実際、デンジもパワーもどんどん毒気が抜かれて、等身大の人間くさいキャラクターになっていきました。

興味深いのは、対するアキのほうも、行き過ぎた独善的な正義感が薄まり、等身大のキャラクターのポジションに収まっています。

©藤本タツキ/集英社

姫野先輩といたころのアキというキャラクターは、独善です。悪魔を倒すことばかりを考えていれば良い「若造」だった。それが、姫野という姉を失い、デンジとパワーという弟と妹(若しくは子供)を与えられた(押し付けられた)ことで、独善だけでは、自身の有り様を切り盛りできないことに気づく。

そして、かつて融通の効かなかったアキに対して、姫野が庇護してくれたのと同じように、アキもデンジとパワーに接し、庇護し、また自身も変化していった。

このあたりの関係と変化もとっても良き。

アキが劇中世界に与えた影響

さらに劇中において重要なのは、アキという存在は、マキマの想像しうる「支配」に対する「イレギュラー」の遠縁になっていることです。

©藤本タツキ/集英社

マキマは自身の「支配」を進めるために、アキ(兄)の元にデンジ(弟)とパワー(妹)を送り込み、さらに、劇中後半では、それらの関係を破壊する、という試みをします。

しかし、ここで、アキ、デンジ、パワーの絆がマキマの想定を上回る強さで発生してしまったので、物語においてマキマの目論見は崩壊することになりました。いつからか、デンジはマキマよりもパワーやアキを優先していました。マキマの支配の力を持ってしても、アキとデンジとパワーの間に発生した絆を「引き裂く」ことが出来なかったんですよね。

それは、マキマが狙ってやったことではあるんですけど、同時にマキマが失敗する原因にもなっているんですよね。

姫野⇒アキに与えられた家族愛や庇護の気持は、姫野を真似たアキからパワーやデンジへと伝播し、マキマに対抗する力になった。

©藤本タツキ/集英社

あまり言及されていないですけど、こうしてみると、アキというのは、かなり重要なポジションです。だって、マキマの支配の力を上回って、デンジとパワーを家族愛で支配していたとも言えるんですから。

裏主人公早川アキは2期のデンジに宿る

早川アキというのは──スタンダードな目線でいうと「裏主人公」ですよね。

呪術廻戦における伏黒恵であり、スラダンならルカワだし、ナルトならサスケだし。ジャンプ定番の主人公の対になるキャラクターです。

作者いわく物語当初から、アキの結末は決まっていたと言います。そして、アキというキャラクターは、熱いデンジに比べると、その退場の仕方も含め結構あっさり描かれていたと思うんですけど、パワーやデンジや姫野らとの関係を踏まえてみると深い役割を背負ったキャラクターです。

そう考えると、デンジとアキのバトルに挿入された雪合戦描写は、アキの本質にあんまり言及がなされていないのがちょともったいないですよね。最終話あたりでパワーがぜんぶ持っていっちゃったんで、ちょっと薄まっちゃったし。

しかし、ファンは良く見ている訳で、そういう周辺要素との関係も含めた有り様が、二回目の人気投票のランキング1位という結果に現れたんだろうなって思っています。

で、思うのは、チェンソーマンって、デンジとマキマの話かとおもいきや、早川アキと、早川家の──早川デンジと早川パワーの話にも見えるんですよね。以前、チェンソーマンを紹介した記事では、チェンソーマンは、デンジらの「他愛もない日常」の物語である、なんて書き方をしましたが、その軸にあるのが、早川家ってことです。

そして、デンジは劇中ラストにおいて早川家を出て、自立しましたが、たぶん姫野が早川アキに影響を与えたように、デンジは早川アキから善性を引き継いで、二期で日々を過ごすのだろうなって思います。

それはある側面で、マキマさんよりもデンジに強い影響を与えています。

実は、そういうキャラクターが「早川アキ」というキャラクターだったのだと思います。

©藤本タツキ/集英社
タイトルとURLをコピーしました