チェンソーマン〜のじゃ女子かわいいパワーの魅力について

チェンソーマン
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チェンソーマンという漫画がバツグンに面白いんですけど──まだアニメ化されていないことから、さほど注目されていませんね。もっとみんな興味を持って欲しいと思うのです。

さて、そんなチェンソーマンの、人気ナンバー・ワンキャラといえば誰でしょう?そうです、パワーちゃんです。

今回は、チェンソーマンの啓蒙活動の一貫として(でも本編読まないと理解できないかもしれませんが)、パワーの魅力について雑プロフィールを交えて語ります。ネタバレあるので注意お願いします。

パワーの雑プロフィールと上げ乳

パワーはチェンソーマン劇中内に登場する、主人公デンジの仕事上(公安退魔特異4課)のバディ(パートナー)にあたるキャラクターで、可愛らしいピンク髪の美女です。

設定上は、悪魔が人間の死体に憑依した「魔人」と呼ばれる存在で、劇中においては通常駆除の対象ですが、理性をもっていることから、同退魔特異4課のキャラクター早川アキの隊に編入されています。

能力は血の悪魔であり、かつては他の悪魔から恐れられる、高位の悪魔だったらしいです。

外見上は人間と殆ど変わりませんが、悪魔であることを表す特徴として角が生えています。また瞳孔が十字形に割れています。さらに、スレンダーな体型の女子ですが、胸は豊胸パッドで盛っており、しばしば巨乳に描かれます。

性格は極めてアレな感じ

性格は──エキセントリックといえば聞こえがいいですが、客観的に見て、味方とは思えないほどの”難しかない”キャラクターです。

見栄っ張りで、臆病で、強情で、ドジで、子供っぽくナルシストです。弱いものには高圧的で、強いものには媚びへつらいます。普通の人から、常識とか社会性とか、恥じらいとか、そういったものをすべて取っ払った時に、残る人間そのものです。

言っていることもやっていることも意味不明で、風呂に入らず、トイレを流さず、デンジの血を勝手に吸い、物事を自分の都合の良いように判断します。

一方で、花や猫を好む感性があり、物語が進むにつれて、アホアホながらもレギュラーキャラクターたちと絆を作っていました。

劇中におけるヘタレた人間関係

彼女は物語の初期に、デンジのパートナーになるように連れてこられて、公安の早川アキと同居するようになっています。

初期は悪魔としての側面が強く出ていて、スキがあればデンジの血を吸ったり殺そうとしたりするような関係で、デンジにとって全く気の抜けない相手でした。また同居人のアキに対しても、サラダを投げつける等、かなりわがままに振る舞っています。

一方で、マキマに対しては逆らえないようで、いつもビクビクしています。

しかし、物語が続くに連れて、デンジに懐き、アキともそれなりの関係を築いていました。

悪魔らしい能力

能力は血の悪魔のとおり、血を操る力があります。

これは、血を武器やハンマーに変えたり、あらかじめ設置した血を射出するような使い方をしていました。

一方で、自分や他人の怪我の止血なども可能です。

また、血が能力であるため、血を使いすぎると貧血を起こし、血を飲みすぎると角が増えてパワーアップします。

その他のパワーまわり小話

作中での活躍は、ほぼ狂言回しであり道化でありマスコットキャラクターです。数多の戦いに赴きますが、基本的には雑魚にしか対応せず、強敵を前にすると逃げ出します。

また公安のメンバーに対しても、わがままで子供っぽい対応に変わるところはなく、貴重な食料を食べる、自分が起こした事故を人になすりつける等、しばしば問題行動を起こしていました。

その他の小話としては、劇中にて76.1とかかれたシャツを着ていたことがありますが、あれはパワーのバストサイズを表していると妄想されています。

名称は、天使の階級である能天使(パワー)から。

また、キャラクターのモチーフは一説によると、原作者藤本タツキの大学時代の知人女性とビッグ・リボウスキの不条理キャラがモデルとのこと。ちなみに作者は、その大学の知人女子に自転車をひっくり返されて「お前の自転車をひっくり返してやったぞハハハ!」言われた時に、幸せを感じたのだそうです。

作者の女性の好みは高圧的で理不尽な女子とのことです。なんとも、業が深いですね。

でも人気No1のキャラクター。それは何故?

さて、そんなパワーですがチェンソーマンの人気投票で一位を獲得しています。

パワーが1位になるのは、なんとなく感覚的にわかるんですけど──一方でそれはなんでなんだろ、と思うわけですよね。

チェンソーマンという作品の全体を見た時に、実はパワーってそこまで尖ったキャラじゃないですよね。劇中に登場する女性たちは、基本的どのキャラクターも強キャラでエキセントリックですよね。そういうものと並べられると、さすがに影が薄い。

でも、扱いはよく、しばしば目立つところにでてきます。というか、気になる。パワー、元気にしてるかな? 的な。

チェンソーマンの女子たちというのは、パワーも含めて、先述した、作者の「好み(※高圧的で理不尽な女子)」が反映された結果生み出されたものでしょう。非常に明快なキャラクターが揃っていることから、女子の「ありえそうなキャラ類型の見本市」だとも思えます。

つまり、マキマさんは美しくて知的でミステリアスな女子の代表で、レゼは恋愛相手としての距離感を絶妙に象徴する女子、東山コベ二はドジっ子地味かわいい女子の代表で、クァンシはかっこいい男前女子の代表で、姫野はお姉さん代表。他にも、女子という点では、ほぼ一通りのキャラ類型が揃っているように思えます。

で、パワーはそんな中でどんなポジションに収まるのか?

彼女は、要するに「だらけきった身内女子」を代表していますよね。

彼女は、姉や妹や従姉妹のようなポジションにあります。他のキャラクターと違うのは、デンジに対して異性として良い女性であろうといっさい振る舞わないってことですよね。

それはもう完全に身内ポジションです。劇中デンジもパワーと一緒に風呂に入ったり添い寝したりしながら言っていましたが、恋愛感情とか性的な対象とは別の、親しみが発生しちゃってましたよね。

偏食で、風呂に入らず、トイレ流さない。わがままで、臆病で、尊大で、めんどうくさい女子の集合体。ああ、なんという理不尽な身内キャラでしょう。一方で、だからこその安心感と親しみを読者に与えた。

そして物語が進むと気づくんですよね。そんな身内キャラであるパワーは、デンジにとってマキマに比類するほど重要なポジションにいたってことに。

劇中のラスボスはマキマですが、最後までデンジに味方した悪魔はパワーだけでしたよね。そして、パワーはデンジに自身の血を託して死亡し、消えてしまいます。

パワーの退場は、チェンソーマンという物語の中にあって、とっても切ないシーンの一つだと思います。

会話は以下の様な感じ。

「悪魔はこの世で死んでも地獄で蘇るんじゃ。その時はワシはワシじゃなくなっとるがのお。だから次にデンジと会う事があっても敵としてじゃろう。デンジ、血の悪魔を見つけに行け。見つけてどうにか仲良くなって血の悪魔をまたパワーに戻してくれ。そうすればまたデンジのバディになれるじゃろ?」

うん、切ないですね。そして、多くの女子や悪魔が、マキマも含め、他人女子であることに対して、パワーだけがデンジの身内だった。

パワーというのはそういうポジションにあるから、魅力的だったんだと思うんですよね。

復活&生存が求められるパワー

そんなパワーですが、消え去る最後に「また会える」というようなことを言っていました。そして、作者のお気に入りのキャラクターであることも判明しています。

みなさん言ってますけど、予定されているジャンプ+における、チェンソーマン第二部で、パワーは復活するんじゃないかと思っています。

こういうキャラクターというのは、ほんともったいないので、ぜひまた登場させてほしいなって思うのです。