TIMEX タイメックスの歴史 〜 合衆国に常に寄り添ってきた時計会社

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タイメックスの歴史について解説してみたいと想います。

タイメックスは現在、アメリカのコネチカット州に本社を置く、アメリカの時計メーカーです。創業は1854年。アメリカという国は古くは、様々な時計メーカーが存在したらしいのですが、スイスと日本との競合に敗退して、全てなくなり、残ったのがタイメックスだけになります。そのせいか、アメリカ人からは非常に愛用されています。

Timex Group logo.svg
※wikiより

もともとは、ウォーターベリーウォッチカンパニーという別の名前の会社として創業しました。当時、コネティカット州には多くの時計会社が存在し、その中の一つとして、タイメックスの前身は活動をはじめたのです。

※wiki参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Ingersoll_Watch_Company

初期のヒット商品は懐中時計です。インガソル・ウォッチ・カンパニーという時計会社の裏方として、インガソル・ヤンキーという懐中時計を欧州に輸出しました。これは「ドルを有名にした時計」と呼ばれるほど人気を博したんです。

※参照:wiki、ダラーウォッチ

そこから、ウォーターベリーウォッチカンパニーは発展を遂げ、自社ラインからオリジナル時計を製造販売するようになります。この時、繊細な作業に適した女性工員を大量に雇い入れ、1880年当時世界最大の時計生産量を誇る企業になりました。

しかし、それから直ぐに、ウォーターベリークロック社は倒産に追い込まれてしまいます。高級時計の製造にシフトしたところ、沢山の新しい部品を使用した製品の製造に工員がついていけず、生産効率を下げてしまいました。そして最終的には、別の会社が工場を買収することになります。そこからしばらく、細々とした製造を続けます。

そして、第一次世界大戦。時計に新たな需要が生み出されました。
腕時計の登場です。例えば、砲手は砲を操作しながら時計を見る必要がありました。ウォーターベリークロック社は、自社のなかでも小さい懐中時計を改良するこtでこのニーズに答えます。彼等は、ベルト用の金具をついかし、リューズを12時から15時の位置に変更しました。また夜間の読みやすさのために、針に夜光塗料を塗布したのです。これは、世界的な腕時計の流れの中で、同社をどうにか生きながらえさせました。転機は、第一次大戦後の世界恐慌の後に起こります。彼等は1930年にウォルト・ディズニー社とライセンス契約を結びました。そして、そこで有名なミッキーマウスの時計を大量に生産し始めるのです。これにつかわれたムーブメントは第一次大戦で軍用につくられた腕時計のものでした。
このミッキーマウスの腕時計は、またたく間に100万ドルの利益を生み出す時計んとなり、同社を財政難から救い出すのです。

このディズニー時計は世界史上では特筆すべきキャラクター商品で、いままで質実剛健な実用時計を作ってきた、時計業界にとっては、すばらしくエポックメイキングな試みでした。

その後、業績を回復させた、ウォーターベリークロック社は第二次大戦の匂いが漂い始める時代に入り、アメリカの最大の軍需精密時計の請負い業者となって行きます。社名も、ユナイテッド・ステーツ・タイム・コーポレーションと変更されました。そして第二次大戦の軍需企業として、足場を固めていきます。

※wiki参照:第二次世界大戦

その後第二次大戦から朝鮮戦争を経て、時計の需要がなくなったことで、同社の社長は新たな製品を作る必要性にせまられました。
その中で考え出されたのは、精度と耐久性を持ちながらも安価であること。アメリカ式大量生産と軍需産業の請負による精密で堅牢な作りに、スイスの時計よりも安価でシンプルなデザインは、戦時中に開発された、新しい合金によって実現します。この時計は、ムーブメントに高価な宝石を使う代わりに、ベアリングを使用しました。これが1950年代のタイメックスブランドのデビューへと繋がります。ただし、タイメックスという名称は、初期は、まだ看護師用の少量の時計の試験出荷につかわれただけでしたが、後すぐに「手荒に扱っても動き続ける時計」という激しいPRによって、タイメックスブランドを売り込んでいきます。

それは、海に投げ入れたり、食洗機に入れたり、掃除機に吸い込ませたり、モーターボートのスクリューにくくりつけたりといったもので、これらの拷問は、タイメックスの堅牢さをPRに寄与しました。

このタイメックスという名称は、スイスの時計メーカーのブランドを買収したものでした。同社の製品は低価格時計の代名詞となっており、別のブランドラインを必要としたのです。これが、後の社名になるとは当時考えてもいなかったでしょうが。

ユナイテッド・ステーツ・タイム・コーポレーション社は、この頃、電気式時計の技術も取得します。また、幾つかのブランドの買収や統廃合もすすめ、世界最大の時計メーカーとして、第二次大戦後のアメリカの時計業界を牽引しはじめます。

同社はまた、軍用の精密機器の製造も行いました。ヒューズ、ジャイロスコープ、加速度計、誘導サブシステム、その他様々な小型精密機器など、ミサイル用の機械部品を製造しました。また、弾薬部品を生産し、政府所有の生産設備の修理、設置、再起動も行った。同社の兵器・弾薬事業の最盛期は1960年代から1970年代のベトナム時代まで続き、その間、ジョリエット陸軍弾薬工場や民間所有の工場・貯蔵施設を運営していました。

あわせて、ベトナム戦争時には、簡易な軍事時計を大量生産し、アメリカに納入しています。そして、ベトナム戦争に前後する形で、タイメックスブランドは徐々に広がりを見せます。 1962年までに、タイメックスブランドは米国で市場シェア第1位の地位を占め、販売された時計の3本に1本がタイメックスになりました。 海外市場は、カナダ、メキシコ、フランス、イギリス、ドイツ、ポルトガルに営業所を設け、その他約20カ国に代理店を設けた。アメリカ、ヨーロッパ、アジアに工場を建設しました。

この頃、有名になったのがこちらの軍時計ですね。「アメリカ軍が認めたミリタリーウォッチ」として人気が出たモデル。1980年代に“キャンパー”の名で販売されヒットしました。

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しかし、一方で同時期には危機もありました。1970 年代から 1980 年代初頭にかけて、アメリカの時計産業は、極東からの安価な機械式時計の登場や、日本企業が開拓したデジタル・クォーツ時計の開発によって壊滅的な打撃を受けました。 新技術は電子デジタル時計やクオーツアナログ時計の形で急速に発展しており、タイメックスの機械式時計製造設備は陳腐化していました。タイメックスは全世界での事業を閉鎖・統合し、3万人いた従業員を6,000人に削減しています。またディズニー他、各種ライセンスも消失し、その事業規模を縮小することになってしまいました。

1980年代半ばになると、タイメックスは製品の開発をやめ、時計に特化した開発に力を注いだ。タイメックスは耐久性の高い製品に定評があり、品質向上に力を入れていた。電池寿命の延長、耐久性の高い金メッキ、精度の向上、防水性の向上など、多くの改良が行われました。トップアスリートが特定のスポーツのためのスポーツウォッチのデザインに協力したことで、1984年から同社がスポンサーとなっていたハワイのトライアスロンにちなんで名付けられた1986年のアイアンマン・トライアスロンの導入につながり、ポスト機械式時計時代に最も成功したタイメックスの時計となりました。最初の1年で、タイメックスの「アイアンマン」は米国で最も売れた時計となり、その後の10年間、世界で最も売れたスポーツウォッチとなったのです。

※wiki参照

80年代には、トム・クルーズが演じる「7月4日に生まれて」の劇中でつかわれた、個性的なデザインのタイメックスサファリもヒットします。

タイメックスは1992年のクリスマスショッピングシーズンに、今では同社の代名詞とも言える、インディゴナイトライトを発表しました。このインディグロナイトライトは、1993年2月26日の世界貿易センター爆破事件の結果として話題になりました。この事件では、タイメックスにインディグロナイトライトを装着したサラリーマンが、そのライトを使って避難している人たちを40段の暗い階段から誘導しました。これにより、すぐに販売が開始され、Timexのアメリカ市場シェアの拡大につなりました。現在は、同社の75%がこの機能を搭載しています。

※wiki参照:インディグロナイトライト

堅実な経営はやがて、かの企業をふたたび出会わせます。 1993年にタイメックスとディズニーは再会し、ディズニー・クラシック・コレクションと呼ばれるキャラクターウォッチの新ラインを製造しました。 また、デジタル化も進み、同社はアメリカならではの製造を行い今へと続いています。

新世紀に入ると、タイメックス コーポレーションとその親会社であるタイメックスグループは、ブランドの買収、ブランドの導入、ライセンス提携などの方法で、さらなる成長を遂げ、現在に至っています。

以上、駆け足な歴史解説でしたが、アメリカ産業の衰勢と密接に関連して成長したタイメックスは、今では一番最初に述べたとおり、唯一のアメリカの時計会社となっています。ここまで残ってきた、企業ですから、その個性や性能は折り紙付きです。これからも、素晴らしい製品を作って欲しいですね。

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