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鬼滅の刃〜宇髄天元に込められた役目と作者の願望について

鬼滅の刃

鬼滅の刃の続編、遊郭編が決まりました。

遊郭編といえば宇髄天元さんですね。無限列車編の煉獄さんに続く柱の一人。彼もとても魅力的な存在です。そんな彼のプロフィールを軽く説明しながら、彼が作品においてどういう意味をもっているのか、ちょっと考察してみたいと思います。

宇髄天元の雑プロフィール

宇髄さんは、鬼殺隊の剣士で「音柱」の称号を持つ柱の一人ですね。初登場は禰豆子を廻る裁判のシーンでした。あの柱たちの登場シーンは本当に面白いんですが、基本的にはヤバい奴ら大勢の中の一人でした。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

その外見は派手の一言です。化粧をしてピアスをし、宝飾をあしらった袖なしの特別な隊服を身にまとっています。そのムキムキの腕を惜しげもなく晒してセクシーです。そして言動も派手、口癖も派手です。自らを「派手を司る神」とのたまっていて、伊之助の厨ニ心をくすぐりました。ファンの間では派手柱なんて呼ばれたり。

キャラクターとしてはその言動のとおり振る舞いも派手です。性格は、忍びという業種が体育会系だからなのか、非常に傲岸不遜で高圧的です。しかし、実際の任務では、部下への配慮を怠らない非常に知性的な側面もあり、煉獄さんと同じく柱として申し分のない能力を持っていました。

身体能力は柱ですからとても高く、集団行動を行う忍び出身だからか、指揮能力も優れています。武術は忍術を主とした技を使い、そこに音柱としての、聴覚や音の呼吸をつかった能力を交えて戦います。このあたりは他のwikiを参考にしてください。

誕生日は10月31日で、年齢23歳(若い)。身長は198cmと大柄です。出身地は不明となっていますが、抜け忍という逸話があり、おそらくはメジャーな忍びの里でしょうか。ちなみに、声優さんは小西克幸さんがやるそうです。

髪を下ろしたら超絶イケメン

さらに、皆さんご存知のとおり派手好きな外見のその下にある素顔は超絶イケメンです。本人的には地味で不本意らしいですが、そのルックスは善逸に嫉妬されていました。

©吾峠呼世晴/集英社

これはかっこいい。そしてずるいですね。確かに。

嫁が3人いる

宇髄さんのもう一つの特徴としては、妻帯者であることですんね。しかもそのお嫁さんが三人もいるという。

©吾峠呼世晴/集英社

三人のお嫁さんは、くノ一である、須磨・まきを・雛鶴です。

このの三人は、里の風習から15歳で娶ったお嫁さんらしく、これも善逸の嫉妬を買っていました。

©吾峠呼世晴/集英社

行動哲学

そして、彼の行動哲学は、以下に集約されます。

『命の順序』を一に女房、二に堅気、三に自身

つまりは嫁さんと市民が第一であり、そのために奮闘するキャラクターということですね。

宇髄天元の置かれた鬼滅における役割

さて、ここからが本題です。宇髄天元にはどういう役割があるのか?

まず宇髄さんの出てくる遊郭編の前、無限列車編の煉獄さんの役割のおさらいから行ってみましょう。

物語的には、無限列車編の煉獄さんは、柱としての覚悟を教える役目だったと思っています。それまでは、鬼殺隊であっても、無軌道なところがあった若手の炭治郎や伊之助、善逸は、煉獄さんの凄まじい力と自身の命の扱い方を見て、鬼殺隊の柱というのがどういう存在であるのか理解しました。

煉獄さんが示した哲学には下記があります。

「老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ」 「老いるからこそ 死ぬからこそ 堪らなく愛おしく尊いのだ」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

コレは人の有り様として、一つ最上となる考え方ですよね。

それらを踏まえた、煉獄さんの振る舞いは、炭治郎と伊之助、善逸、そして読者視聴者に、一つの到達点としての目標を示していました。つまり、主人公らグループは、心身ともにあの領域に向かうのだ、という。

では、宇髄天元はどういう役割か?

宇髄天元は、もう少し広い範囲の実践的な内容を炭治郎と伊之助、善逸に示して見せるために存在していたと考えています。

無限列車編の炭治郎たちは、正直、上弦の鬼である猗窩座に対して、全く太刀打ちできませんでした。そのため煉獄さんは、特に炭治郎たちに連携を強いる事無く、一人で猗窩座と戦い退けています。

しかし遊郭編では、御存知の通り、炭治郎たちも妓夫太郎と堕姫に相対します。そこには、無限列車編では足手まといで出来なかったことのリベンジが行われます。そして、煉獄さんとはやりきれなかった、高度な連携を行うことになるんですよね。

それは、任務の面でもそうですし、戦いに於いてもそうです。宇髄天元の方針に従い、炭治郎たちは、互いに連携することで、かつて太刀打ちできなかった上弦の鬼たちに立ち向かって行くんです。

その、実践的な導きをするのが、宇髄天元に与えられた役割ということですね。

実は宇髄さんには、もう一つ隠された意味がある?

さて、それ以外にもちょっと気になっていることがあります。

私は他の記事にもよく書いていますが、この鬼滅の刃という作品は、キャラクターに作者の分身や願望が、かなり込められている物語だと思っています。

で、作者目線で見た時に、この宇髄天元というのはどういうキャラクターなのか?というのも一つ気になっていました。

以前書いた記事では、煉獄杏寿郎というキャラは、ママ目線で見たときの、最強の息子である、というような事を書きました。

では、宇髄天元は?

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

とてつもなくイケメンで、腕っぷしが強く、セクシーで、悪ぶっているようで、配慮を忘れない、包容力のあるオラオラ系男子。女性たちをはべらすも、悲しませること無く、配慮を忘れることがない。

そこから連想するものはなんでしょう? これは──もしかすると、宇髄さんというのは、吾峠呼世晴先生の考える「最強の彼氏」なんじゃないでしょうか?(※過去記事では最強の俺様キャラと定義しましたがそれを少し更新)

一に女房、二に堅気、三に自身は彼のポリシーですね。

彼の行動ポリシー、そして振る舞い。それらは強大な守護者ではありますが、スマートで俺様で少し子供っぽい立ち振舞いは、無限列車編の煉獄さんとあわせて見ていくと、守ってくれる彼氏キャラに見えるんです。

宇髄天元は最強の彼氏。──さて、あなたはどう思いますか?