ゾンビランドサガRは、絶対におもしろい! ので、二期をみる前におさらい

ゾンビランドサガ
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みなさんゾンビランドサガという作品を覚えていますでしょうか?

そうです、みんなが大好きな「アイドル」と「ゾンビ」を「佐賀」で合体してしまった、あの作品です。前回の第一期放映は2018年。あれから3年。満を持しての2期放映です。

その名も「ゾンビランドサガ・リベンジ」!

※ディザーも公開されていますね。

個人的に楽しみ以外の何物でもないので、ちょっとおさらいがてら、語ってみたいと思います。

ゾンビランドサガってどんなお話だっけ?

高校二年の源さくらは、アイドルオーディションを受ける決意をし、郵送書類を片手に登校しようと自宅を出た途端に、軽トラにはねられてしまう。

そしてその10年後、目覚めると、ゾンビ少女たちに襲われつつ、自身もゾンビになっていることに気づく。現れた青年・巽幸太郎曰く、佐賀県の認知度向上のためのご当地アイドル企画の為に、自身が蘇らせられたことを知らされる。さらに、同じように蘇った二階堂サキ水野愛紺野純子ゆうぎり星川リリィ山田たえらと共に、アイドルグループ「フランシュシュ」を結成し、活動を開始した。

彼女たちは、ゾンビならではのドタバタや良くあるメンバー不和を乗り越え、佐賀で一定の知名度を得ることに成功しました。しかし未だ前途は多難です。果たして彼女たちの今後はどうなるのか──というところで、第一期の話が終わっています。

うん、改めて見てみると、ほんとうにぶっ飛んだ設定ですね。

キャラクター紹介

主要キャラクターは以下の通りです。

源 さくら(みなもと さくら)

本編の主人公。1991年4月2日生まれ、2008年4月7日生(仏滅)没。享年17歳。生前の記憶が薄いがアイドルへの気持は意欲的な少女。設定としては、実はとんでもなく「持っていない」不幸体質のキャラクター。それもあって、一期のラストではフランシュシュでの失敗を恐れ、身動きがとれなくなったことも。現在は、仲間たちの励ましもあって、ステージに立てるようになり、また記憶も取り戻している。スタイルが良く、どやんすボディの持ち主。CVは本渡楓、ダンス演技は本西彩希帆。

二階堂 サキ(にかいどう さき)

1979年5月15日生、1997年8月30日(仏滅)没。享年18歳。ゾンビの二人目で、伝説の特攻隊長。レディースチームの初代特攻隊長を務めていた。見た目の通りのヤンキー娘で、ガラ悪く情に熱い。また、地元Loveで佐賀のローカルネタに詳しい。ポジションとしてはリーダーで、皆を引っ張る役目を持っているが、ヤンキーらしく空気が読めない為、裏目に出ることも。CV 田野アサミ。演技、鈴木友梨耶。

水野 愛(みずの あい)

1992年3月7日生、2008年8月4日(仏滅)没。享年16歳。伝説の平成アイドル。人気アイドルユニットアイアンフリルのセンター。現代っ子ぽい感じで、物事をハッキリ言い、当初はアイドル活動に懐疑的だった。しかし、状況を受け入れてからは、元アイドルらしく、皆を指導するポジションに収まる。落雷で死んだことから、雷がトラウマだったが、後に雷に打たれても死なないことか克服。CV、種田梨沙。ダンス、 松岡里英。

紺野 純子(こんの じゅんこ)

1964年9月2日生まれの、1983年12月9日(仏滅)没。享年19歳。伝説の昭和アイドル。1980年代のアイドルブーム火付け役。生真面目でプロ意識が高いが、昭和アイドルなので、お触り厳禁。平成以降の、ファンと握手やチェキをする思想が受け入れられないキャラクt−になっている。それもあって、水野愛との衝突もしばしば。歌唱力はメンバー1だそう。CV、河瀬茉希。演技、北原侑奈。

ゆうぎり

1863年11月23日(文久3年10月13日)生まれ、1882年12月28日(明治15年12月28日)(仏滅)没。享年19歳。伝説の花魁。幕末から明治にかけて激動の時代を生き抜いた女性。おおらかで大人っぽい性格で、ゾンビになったことを受け入れている。アイドル活動も楽しんでいる。三味線など芸事にたける。ポジションとしてはお姉さん役に収まっているが、時代の違いから、行動がちぐはぐになることもある。

星川 リリィ(ほしかわ リリィ)

1999年10月6日生まれ、2011年11月30日(仏滅)没。享年12歳。伝説の天才子役。数々のドラマで活躍した子役で、明るく天真爛漫な性格。驚くと心臓が体の外に飛び出る。実は、肉体的には男の子で、本名は豪 正雄(ごうまさお)。ゾンビランドサガの奥深さを決定づけた、ジェンダーレスなキャラクターで、彼女(彼)が登場するエピソードは、ギャグとシリアスが絶妙にミックスされており、笑いと涙を提供することで視聴者に衝撃を与えました。死因は、自身にヒゲが生えたことによる心臓麻痺。CV、 田中美海。演技、高梨莉。

山田 たえ(やまだ たえ)

誕生も生没年も不明の29歳キャラクター。伝説の山田たえ、というポジション。メンバー内で唯一自我や記憶を取り戻していない。ダンスはできるが歌唱には参加しない、彼女たちがゾンビであることを思い出させるキャラクターになっています。ウワサによると本来であれば、全12話で完結する予定の一期にあって、最後にキャラクタープロフィールが明かされる予定だったが、人気が出た事でその種明かしは2期に回されることになったとか。CVは、なんと三石琴乃。ダンスは森田亜沙美。

巽 幸太郎(たつみ こうたろう)

アイドルプロデューサーを名乗る謎の男性。佐賀を救うべくさくらたちをゾンビとして復活させアイドル活動をさせている。常にグラサンで、スーツ、マントを羽織っており、宮野真守の演技もあって、非常にエキセントリックで意味不明なキャラクターになっている。一方で多彩であり仕事は相当できるようで、フランシュシュの営業をよくとってくる。なお、過去において、さくらの同級生であったことが明かされている。声、宮野真守。演技、瀬戸祐介。

ロメロ

伝説のゾンビ監督、ジョージAロメロの名前を冠するマスコット的犬。

というか、全キャラクターが全員仏滅に死んでいるの酷いですね(笑

ゾンビランドサガって何がおもしろいの?

ゾンビランドサガが評価を得た理由というのはいくつかあります。以下に挙げたいと思います。

設定から生み出される事件が面白い

まず当たり前の話ですが──ゾンビ少女がアイドルという、ちぐはぐな状況からくる数々のドタバタが面白いんですよね。彼女たちは不死の存在です。その上、化粧をしないと顔色も悪い存在です。それが無理をしてアイドルを目指すというあたりに、当然生身の人間とは違うギャップや事件が生じる訳です。

ゾンビアイドルであるということで、かなり尖ったことも、ギャグとして流せてしまう有利さも持ちつつ、一方で、必要があればシリアスさも引っ張ってこれるという、柔軟さで、お話に大きな振れ幅を作っており、それが視聴者を楽しませました。

また、実際の佐賀をモチーフにした場所が数多く出てくるのも面白いですね。これらは、現地人なら「え、それ出すんだ?」と驚き、そうでない人なら「いや、知らんし。でも興味でた」と、同アニメの一定の認知向上に貢献しました。

期せずして本当に佐賀の認知向上に役に立っていたことも、笑いを誘いました。

キャラクターが面白い

さて、設定や着想の面白さはもちろんですが、何よりもキャラクターが良いですよね。

ゾンビというとおどろおどろしいお話になってしまいますが、この作品はあくまで、ゾンビは状況であって、マニアックなロメロネタなどは入れていません(犬の名前くらいです)。それよりも、等身大でかわいらしい女子キャラクターをうまくズレが生じるように配置することで、設定の有利さに逃げずに、ちゃんとドラマを作っています。

そのあたりが非常によく出来ています。

例えば、グループ内で衝突を生じさせるために、あえて主要キャラクターたちは、時代も世代も違う人物を配置しています。過去や現在では、アイドルの役割や求められる振る舞いも違いますから、そこにズレが生じてドラマが発生するのはよく分かる話ですね。

素朴な主人公キャラのさくらに対して、サキのヤンキー気質や、ゆうぎりの花魁気質が、まぜっかえしたり、水野と紺野の昭和平成アイドルのちぐはぐさ、たえの意味不明な振る舞い。リリィの一筋縄ではいかない、奥深さ等キャラ立ち具合が、お話の幅広さにみごとに貢献していました。

さらに、アイドルをけしかけておきながらも、どちらかというとエキセントリックで狂言回し的なポジションにいる巽幸太郎が面白ですね。

中の人はご存知、宮野真守なんですが、悪ノリした時に視聴者からしてもうざすぎるキャラクターが、物語を意味不明に盛り上げます。

ドラマがちゃんと面白い

そしてこの作品の一番の特徴は、とんでもない設定のギャグアニメかと思いきや、ドラマがちゃんと面白いことですよね。

この作品は、製作はお馴染みのMAPPAですが、脚本&シリーズ構成に体操ザムライの村越繁さんが行っています。

体操ザムライもシリアスとギャグが絶妙にミックスされた良作でしたよね。このブログでも体操ザムライは散々推させていただきました。

脚本家の村越繁さん?

そんな、村越繁さんのお話の特徴は、ちゃんとしたドラマや映像シナリオの文脈を理解し、丁寧に描いてみせた上で、ギャグやコメディもやれるところです。第一期のゾンビランドサガも体操ザムライも、脚本の旨さに加えて、そのノリのよさが遺憾なく発揮されていましたよね。

例えば、ゾンビランドサガの名エピソードたった、星川リリィの回では、一歩引けばギャグにしか見えない星川リリィの苦悩を、見事にしっとりとした涙を誘う話にしていました。

アニメの脚本というのは、ラノベ原作だったりすると、だいたい設定やノリと勢いで薄っぺらく展開しちゃうことが結構く、共感できない場面も数多くあるんです。

ですが、村越繁さんはアニメ以外の実写脚本の勉強をしてきた人ですから、そのあたりのベースがしっかりと描けるんだと思うんですよね。キャラクターたちが「なぜそうなのか」をキチッと説明した上で、視聴者から共感を引き出してくれます。

これは、体操ザムライでも本当に丁寧にやっていましたよね。

つまりは、ゾンビランドサガは、突拍子もない設定でありながら、そういう人の心の機微、喜怒哀楽をしっかりと描いてくる作品になるということです。

やっぱりドラマ部分がしっかりしていると、物語というのはとても奥深いものになります。そういう部分で期待できる作品というのは、なかなか無いですからね。

ゾンビランドサガリベンジの今後

さて、以上のような理由から、ゾンビランドサガはつまらない、なんてことは絶対になくて、必ずおもしろくなると私は思っています。

そこはもう間違いない(断言)。

で、考えるのは、それ以外のプラスαですよね。

ゾンビランドサガって、一期はまあまあヒットするかどうかわからない中で、作品を作りましたから、アイドルものでありながら、楽曲がちょっと少ないと思うんですよね。

二期をやるということは、おそらくそこもしっかりと広げてくるだろうと思っています。さすがに、マクロスΔ的なCD連発&ライブたくさんはないかもしれませんんが(たえ役が三石琴乃さんだしね・・・)、少なくとも一期以上に楽曲は期待出来ると思うのです。

そういう、アイドルモノ作品の部分とあわせて、ドラマ部分を期待したいなって思います。

兎にも角にも放送開始が待ち遠しいのです。

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