※一部、別キャラのネタバレあり注意。
狗巻棘が気になっています。
別記事にも書きましたが、彼はその呪力により、普段はおにぎりの具しか喋れず、そのことによって、とってももどかしいポジションにあります。
そのせいで、狗巻先輩は自身のことを劇中でほとんど明かしていません。あまりにも語られなさすぎて、今後どうなっていくのか本当に気になる。影が薄いわけじゃないけど、本編の外野でいることが多いキャラだしね。
狗巻棘について最低限わかっていること
狗巻棘についてわかっていることといえば、言葉に呪力がこもる「呪言師」の末裔ということで、彼は幼少時から苦労していたこと。意図せず人を呪うことは彼にとって、大きな悩みであったと、劇中で語られています。
しかし、それ以外はほとんど何も語られていない。
そんな狗巻棘ですが、昨今、世の狗巻ファンが常々気にしていることがありますよね。つまり、狗巻棘が、物語本編で、交通事故のように突然死ぬ事があるんじゃないか、という話。
実際、彼は劇中で、何度か危機を迎えています。そのたびに、今のところは生き延びていますが──あの芥見下々先生と、あの殺伐とした物語のことです。いつ死ぬかわかったもんじゃありません。
正直、気が気じゃないですよね。
狗巻棘の死亡フラグは、シャケなのか?おかかなのか?
ただ、僕はちょっと安心していいかなーと思っている。今の所狗巻棘は死なないと、確信をもって言えます。
なぜかと言うと、彼はまだ何も喋っっていないからです。
この芥見下々先生というのは、非常に定石に則った丁寧な物語づくりをする人です。つまり、何かの事件をおこすときには、必ずフリとなる仕込みをするんです。
特に、主要な人物であればあるほど、それは丁寧なものになります。
しかし、狗巻棘に関していうと、何も喋っていない=何の仕込みもされていない状態にあるんですよね。
物語における死亡パターン
物語には良くある話として死亡フラグというのがありますよね。
この死亡フラグというのは、対象となる人物が死ぬ際の理由や動機づけの側面が主なものとしてあります。そしてもう一つは、その人が死ぬことで物語が盛り上がって感動することができるように、事前に共感を抱かせるという、読者に対する感情の仕込みの側面があります。
つまり「俺、この戦いが終わったら牧場やるんだ」というのは、牧場を夢に見るようないいヤツだけど死ぬ、という共感の上での消失を提示することで意味を生み出しているんですよね。
そう考えると、狗巻棘というのは、まだ共感を集めるほどの夢や希望、行動動機、過去のエピソードなどが語られていないんです。だから死ぬ予定ではない。(ファンは多いけどね)
さらに呪術廻戦については、別の死亡条件もあります。
この作品では、物語のメインストーリーラインに関わりのない人間ほど早く死にます。細かくいうと、メインストーリーに対して興味がないというスタンスのキャラ、目的を話してもらえずに外野におかれたキャラ、俺は関係ないというような発言をしたキャラ、本筋以外の欲望を抱いたキャラは、にぎやかしとして死んでいくんです。
たとえばナナミンは「呪術師の世界はどうでもいい」「向いている仕事を選んだだけ」ということで死にました。黒パパも本筋ではなく、個人的な闘争のために死んだ。夏油(人だった頃)もそう。真人も呪霊の夢より個人の欲望を優先したことで死んだ。いくつかの呪霊は敵であるから、仕方がなく祓われていますけど、彼らは夏油から本筋の話をあまりしてもらっていないように思える。だから、死んでも物語構成上問題ないんです。
今の所、この死亡条件に狗巻棘があてはまるかどうかは、まだ言明されていません。いちおう、狗巻家は伝統的な家柄であることから、彼の呪術師の世界への関わり方が多少なりともあると思えます。たとえば禪院真希パイセンは御三家絡みで禪院家の当主になること目指しているので、強烈に死亡フラグを回避できています。
そういう属性次第で、狗巻棘がシャケかおかかになるのかが決まります。
まとめるとこんな感じ
というわけで今の所、なんの設定も明かされていないし、フラグも立っていないので狗巻棘は死ぬことはない。
気をつけなければいけないのは、狗巻棘の過去がエピソードとして語られた時、あるいは狗巻自身が、呪術高専に通っている理由や将来の夢について語った時ですよね。それは語られ方次第ではフラグに変化します。
もし、何かが起こるとしたら、乙骨がらみだとおもうんですけどね、虎杖に対して伏黒がいるように、乙骨の相方は狗巻だったことを考えると、なかなか死にづらいですよね。
そして何よりも、彼は語らないことで、死を回避している。この物語は、伏黒と虎杖以外は、語れば語るほど、死に近づいていくと思うんですよね。
そういう意味では、黙して語らない、余計なことは喋らない、狗巻棘は、最強の死亡フラグ回避属性を持っているってことになるのかもしれませんね。
しゃけ。