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ワンダーエッグプライオリティ完結を経ての、ごく簡単な雑感

ワンダーエッグ・プライオリティ

ワンダーエッグプライオリティが終了しました。

伝説の脚本家、野島伸司を迎えて作られたオリジナルアニメーションとして、少なからず評判になった作品だったと思います。

物語は全12話で、大戸アイの成長とともに本編は終了しました。そして、最終回の続きを描く特別編が6月にあるそうですが──いったんの区切りというところでまとめ雑感。

まず、12話通して思うのは──初期に、私が感じた違和感は、結局解消されませんでしたね。

ソレについての記事はさんざん書いた下記のとおり(主要2記事)。

過去記事内で抱いていた印象を超えるものは、私には見つけられなかった。

その上で──もしかして野島伸司さんって、アニメのシリーズ構成とか苦手なんですかね。終わってみればとてもバランスの悪い構成になっていましたよね。

本編展開でいいますと、少女たちの出会いと交流は3〜4話で区切りをつけられるし、中盤かそれより少し後でハイフン(蝶の少女)による絶望を与え、9〜10話くらいで、ワンダーエッグとAI少女のフリルついて明かし、残りは少女たちの復活からのクライマックスに出来たはずです。しかし、そういう全体構成をせずに、後ろに、後ろにと話を積み上げるようにして、作品を引っ張ってしまっていた。

これは、書き方としては、大枠の設定と方向性だけ決めて、視聴率を見ながら都度都度展開を変えて書いていくような、TVドラマの書き方なのかもしれません。けれど、そのせいか物語上の伏線の回収や設定の説明はしてますけど、ちょっとまとめきれていませんよね。それもあっての特別編ということなんでしょうけど。。

全体としては「残念」に思ってしまっているのが私の正直なところです。アニメーションのクオリティが素晴らしく良かった&さすがの野島脚本でキャラの振る舞いが時々エグくてよかったんですけど、それ以外はあまり何も残らない作品になっているように思えた。

で、感じるのは、やっぱり技法に凝った作りで物語を提供する世界系ですから、これは遅れてきたエヴァ的なものだと思ってます。まどマギのようなゲーム&ループ構造でもなく、深海誠的なボーイミーツガールでもない。ただただ少女の純粋性にスポットを当てた、あんまり物事の参考にならない世界系の物語。

これ、20年前にやれていたら、かなり物議を醸したと思いますよ。でも、やっぱり令和の今やられつと、ちょっと私的には、いまさら感があって時代とのズレが大きいと感じました。

©khara, inc.

面白いなー、と思うのは今、ちょうど同時期にシン・エヴァンゲリオンやってることですよね。

そして、あっちは当時流行った世界系から戻ってきて、シンジくんを大人にして地に足のついた終わり方をした。対して、ワンダーエッグプライオリティの野島伸司は、未だに90年〜00年の頃の若年期のどんずまりな純粋性に拘泥しているっていう。90年代〜と今の時代の違いよく表しているし、とても対照的だと思います。

もっとも、製作者側がどこまでそういうものを感じているのかわかりませんけどね。

さて、特別編でどう終わらせるのか、諸々そのままなのか、何かに気づくのか? そこにはちょっと興味があります。そして、色々と気になるところは多いですが、まあまあ、ワンダーエッグプライオリティというアニメは、関わったクリエイターたちは素晴らしい仕事をしていたと思います。

だからこそ、もうちょっとやりようあったんじゃないかなー、とか思っちゃうんですよね。

そんなこんなの雑感でした。

©WEP PROJECT

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