呪術廻戦0〜劇場版発表で思う、ゼロの見どころと気になる所について

呪術廻戦
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昨日、劇場あるかもと記事を上げたと思ったら、さっそく公開の速報が出ましたね。

公開予定は今冬だそうで、すでに公式サイトもOP済み。製作はMAPPA、配給東宝。

タイトルは──

劇場版 呪術廻戦0

仕事がはやいです。

呪術廻戦0ってどんな内容?

呪術廻戦の0ですが、内容はご存知、本編呪術廻戦の前日譚になる話です。

そして、主人公キャラでありながら、主人公になりきれなかった心優しい陰キャくんの乙骨憂太の活躍を描いた物語となっております。

物語には、伏黒、虎杖、釘崎は出てきません。

まだ、真希やパンダや棘が1年生だったころのエピソードで、虎杖と同じように死刑宣告がなされていた乙骨が五条に保護されるところから始まる、乙骨の呪いについてのお話が主な物語になります。個人的な見どころは呪いの里香と、真希さんの生足ですかね。あ、あと夏油さんの格闘と、棘のツンツンヘアーも。

まあ、真希さんの生足が大画面で暴れるのがみたいっていうのは見どころではなくて願望ですけどね(太い?太くねえって!)。

というか、ここを見るような人は、呪術廻戦0はすでに読んでいるでしょうから、特に0のお話の説明の必要は無いですかね。

呪術廻戦0の見どころについて

さて──

個人的に思う呪術廻戦0の特徴は──一にも二にも乙骨の優しさと呪いのおどろおどろしさが全面に出た作品だってことだと思っています。

本編呪術廻戦は、虎杖の明るさもあって、ちょっと伸びやかなお話になっています。

ですが、呪術廻戦0は、それよりもむしろ呪いの何たるかを絵的に具現化した物語になっていました。

特に、乙骨の抱える呪いである里香は、かなりヤバい絵面をしています。そして、本来、芥見下々がやりたかったものは、こっちのほうなんじゃないかな、と私は思っています。あまりローティーン受けるような明るさのない、ジトッとした重い物語になっています。

陰なるものと優しさが転化して呪いとなった存在が里香で、それをギリギリのところで保持して苦悩しているのが乙骨という立て付けです。

ちなみに、本編において呪術師になりきれなかった吉野順平というキャラクターは、一時的に乙骨的な役割であったとも思っています。キャラかぶってるよね、乙骨と吉野順平って。

でも順平は、五条悟に見初められることなく、呪霊に取り込まれて死んでしまった。対照的だなぁ、と順平と乙骨を見ていて思います。

乙骨は紙一重で順平のようになっていたかも。

そういう危うさを持った乙骨は、0において普段は物静かですが、時に順平のように激昂する瞬間があるのです。その大きな心の揺れをうまく描いてほしいなって思います。連動して、里香も大暴れするでしょうしね。

その他でいえば、気になるのは真希さんの生足ですかね(しつこい)。あの足で乙骨を蹴ると思うと、ドキドキしますよね(?)。

乙骨というキャラの特殊性

ついでに幾つかお話します。

私は、乙骨というキャラクターは、芥見下々先生が最初期に書き起こした主人公であるから、かなり思い入れの強いキャラになっていると思っています。

呪術廻戦における重要なキャラというのはいくつかいるんですが、なかでも乙骨と五条はとびぬけていますよね。

五条は前に別記事で書いたとおり、原作者の考える、最強のカッコイイキャラクター。最強すぎて、物語がすぐおわっちゃうので、本編では封印されちゃった。そして乙骨も最強ですが、いちおう優しさ故に悩むキャラであるから、0では主人公をし、本編では、全能すぎる五条の代わりに虎杖らの保護者として再登場した。

んで気になるのは、彼って結構ジャンプキャラとしては、わりとマイナー側のキャラデザインですよね。暗いし。さてそれはなんでじゃ?

乙骨について気になること

0で主人公をやっていましたが、乙骨は主人公ぽくない優しげなキャラクターが特徴的です。

私は、このブログでさんざん言っていますが、原作者というのは人格をしばしば自分のキャラに投影します。そして、乙骨というキャラは、最初期の作品であるがゆえに、実は原作者芥見下々の内なる人格が一番色濃く反映されたキャラクターだと思っています。

そんな記事をつい最近書いてます↓

漫画の挿絵の芥見下々単眼猫キャラは割と(足の太さとかで)イキってますが、作者の本質は乙骨的な「内向きの、自分に自信がイマイチ持てない、優しくも激しい人」だったんじゃないかなー、と思うんです。

根拠は、初期作品って主人公が作者の投影になりがちなんですよ。どう作っていいかわからないから(私は例えば進撃前半におけるエレン・イエーガーも進撃作者を投影したものと考えている。あれもほぼ処女作なので)。五条は、芥見先生のかっこいいが具現化しています。乙骨は、芥見先生の、漫画家として力をもちながらもビクビクとして苦悩する主人公=かけだしの頃の自分自身だと思うんですよね。

本編における虎杖や伏黒は、ジャンプ漫画的にちゃんと作られたキャラクターです。それに対して乙骨というのは、荒削りで主人公ぽくなく、そして言動がちょっと生々しい。表情がいびつでブレがあり、キャラクター化しきれていない曖昧さがある。作者自身が成長変化するので、定まらないんです。本編でも再登場していますが、たぶんブレのあるキャラになるんじゃないかな?呪術師だからサイコパスっぽく見えて、逆にそこが面白くみえるかもしれませんが。

まあ、これらは本当のところはどうか分かりませんけどね。

とにかく劇場版に期待

さてはて、そんな勝手な考察もありつつですが、とにかく劇場版です。

呪術廻戦0です。

現時点のMAPPAの劇場版に匹敵するクオリティをみるに、絶対にすべらない映画になると思います。0の漫画版って若干荒削りだったじゃないですか? まだ本編の時みたいに、作者の漫画スキルが追いついていないから、アニメ化でブラッシュアップされる余地がかなりあると思うんですよね。だから0の劇場版化というのは、作品がシェイプされて、本当に素晴らしい作品になると思っています。

※ディザー映像も公開されていますね。

呪術廻戦0おもしろいの?つまらないの?

そんなもの、面白いに決まってるでしょ!

座して冬を待つのみです。

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