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呪術廻戦〜乙骨憂太再登場で感じる、彼が主人公になれない理由と今後の活躍について

呪術廻戦

乙骨憂太が私の予想どおり、五条悟と入れ替わるようにして登場してきたので、前回記事の派生で思う所もありつつ、プロフィールまじえて雑感を述べます。前日譚のネタバレありなので、未読の方はご注意ください。

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乙骨のプロフィール

乙骨といえば、呪術廻戦の前日譚における主人公だったキャラクターですね。

物語上の設定としては、日本に四人しかいない特急呪術師で、菅原道真の子孫で、五條覚と親戚。本編初期は、前日譚の登場人物ミゲルとともに海外出張に行っており、マンガの方ではつい先ごろ、アレな感じで帰ってきたのは皆さん御存知の通り。

元々は、乙骨に憑いていた呪い『里香』のせいで、危険視されて殺されかけていたところを、五条に保護され呪術高専に転入することになった。

(ネタバレ)前日譚のほうでは結局、乙骨の呪いである「里香」は乙骨自身が里香を呪ったもであるとされ、そのすさまじい呪力は乙骨自身のものであることが判明しています。

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

それから、時は1年過ぎて、本編に至っている。

キャラクターとの関係

乙骨は年齢でいうと虎杖たちの一つ上になります。なので、前日譚の一年時には、今の二年生である禪院真希、パンダ、狗巻棘と同級生であり、親しくしています。

なので、前日譚においては、いちおう、里香以外のヒロインポジには真希がいて、さらに、虎杖に対する伏黒のようなバディ・コンプレックスの相手には狗巻棘が存在しています。デザインを見ると、それぞれ狗巻が虎杖、乙骨が伏黒のような髪型になっていることがわかり、ポジションや立場を本編のほうが引き継いでいることが見受けられます。一姫二太郎的に、強キャラとしての真希がいることもおんなじです。

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

それとは、別に五条悟は前日譚からカカシ先生よろしく存在していました。

さて、そんな乙骨ですが、せっかくいい感じに前日譚で主人公をしていたのに、本編では虎杖と主人公を交代しています。なんとなくジャンプ主人公っぽくないんですよね。その主人公になれなかった理由というのを、軽くあげてみたいと思います。

乙骨憂太がジャンプ主人公に向かない理由

一番の理由は明快ですね。ナヨっとした優しいキャラだから。

優しすぎる乙骨

ジャンプ主人公にも弱々しいキャラというのはいますよ。でも呪術廻戦アクションなんです。アクションの主人公が優しげというのは、マイナスポイントです。

基本的に、ジャンプのアクションマンガの主人公というのは、苦難に自らとびこんでいく脳筋タイプが多いですよね。理由は単純で、その方が事件が起きるし、物語が転がるから、です。

©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

対して、乙骨は立ち止まって考えてしまうタイプです。そうすると、物語が進まなくなってしまう。なので、本編主人公にはちょっと向いていないんですよね。

他にも理由はあります。

すでにヒロイン里香とデキている乙骨

ジャンプマンガにはヒロインを設定する必要があるんですが、乙骨に対するヒロインというのは、まあ真希さんはいるんですけど、それよりも里香なんですよね。つまり、一人でヒロインとヒーローが集まり、関係が終了してしまっている。これもドラマ展開的には損です。前日譚で、乙骨は里香との間柄を精算してしまっていますしね。

(C)芥見下々/集英社

対して、虎杖はまだ独り身ですから、劇中内の様々なキャラクターと逢瀬を重ねることができるのです。東堂とか伏黒とか釘崎とか五条とかとか。

さらにもう一つ、前回記事にも言及した話として、乙骨が呪いの力を強くもっているネガティブキャラというのも理由として挙げられると思っています。

存在しない記憶を使えない乙骨

私は、基本的に呪術廻戦というのは虎杖、伏黒、釘崎のポジティブな希望の物語だと思っています。それを体現するかのように、虎杖は「存在しない記憶」という力でもって、葵や敵との間に幸福な可能性を描いてみせました。

(C)芥見下々/集英社

それは、虎杖のネアカなキャラクターからすると非常に納得できるものでした。

対して、乙骨はそもそもが陰キャでネガティブキャラなので、どうも呪霊相手に、ポジティブなコミュニケーションができるような気がしないんですよね。

原作者の芥見下々が、呪術廻戦にどんなメッセージを込めようとしているのか、その定かなところは確認しきれていませんが、少なからず、今の虎杖の明るいテイストには、乙骨というのはやはりキャラクターとして及ばない。

そういうところも、主人公から脱落した理由だと思っています。

乙骨というキャラクターのネタバレ

さて、これらをふまえて、さらに私はちょっと気になっていることがあります。

なぜ芥見下々は乙骨という、ネガティブでちょっと陰なキャラクターを前日譚の主人公としたのか?

これは別記事でもちょっと書いたかもしれませんが──実は乙骨というのは作者芥見下々のペルソナなんじゃないかと思っています。

私は、クリエイターというのはしばしば作品に自分の分身を投影してしまうと考えています。特に初期であれば、自分が最も感情移入しやすく扱いやすいキャラクターとして、設定されることが多いと思っている。

(C)芥見下々/集英社

で、初期作品における芥見下々本人のキャラクターを投影したものが、実は乙骨ではないかと予想しています。

呪術廻戦の劇中におけるあらゆるキャラクターというのは、みんなどれもこれも強くてかっこよくて、ケレン味のある、あるいは個性の強いキャラクターばっかりなんですが、どうも乙骨だけ、情緒が生々しいんですよね。

あの、芥見先生が描くキャラクターのなかで乙骨だけ飛び抜けて「異質」なんです。

さすがに、本編では主人公を虎杖や伏黒として、芥見下々先生は自身の本性を隠蔽してきましたが、おそらく、駆け出しのマンガ家であったときの本人キャラクターの本質は、乙骨風だったんじゃないかなぁ?

勝手な妄想ですけどね。

──さて。

そんな乙骨ですが、今後はどうなっていくのでしょうか?

本編における乙骨の現在と未来

乙骨憂太は現在本編にて、満を持して登場しましたね。

その出現の仕方は、虎杖を敵として、かなり危ない感じになっていました。これからどうなるか楽しみですね。

(C)芥見下々/集英社

果たして、乙骨は敵なのか?味方なのか?

虎杖の敵のような感じで登場しましたけど──たぶん、味方なんじゃないかな?おそらく、海外渡航した際に、五条から、自分に何かあったら後は頼む。ただしバレないように慎重に、と、入れ知恵をされているはず。

それに、乙骨自身も虎杖と同じように呪術師たちに死刑にされかけていますからね、呪術界や高専には素直に従わないんじゃないかな。

そんなこんなで、乙骨は味方説を押します。

追記:2021年3月22日 ほら乙骨味方じゃん

さて、大方の予想通り乙骨が味方として帰ってきましたが、ポジションとしては引率ポジにおさまりましたね。すなわち、ナナミンと五条悟の代わりですね(厳密には、引率に九十九由基もいますけど、あっちは腹黒いのでまあ・・・)。

乙骨が出てきたことで、呪霊側は、またおいそれと虎杖たちに手出しができなくなりそうですが、ナナミンや五条悟が強キャラすぎたんで、物語としては優しいキャラの乙骨のほうが、なんだかハラハラします。

彼が引率役をやりきれるのかも含めて、引き続き楽しみになってきましたね。

その他で、気になるのは、棘と真希との関係ですね。虎杖にとって、伏黒や釘崎がいるように、乙骨にも棘と真希がいます。

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

それはたぶん、五条と夏油が手にできなかった特別なものだと思うので、棘や真希との絡みというのも、ちょっと芥見下々先生には期待したいと思うのです。

追記:2021年3月27日 劇場版発表(※重複記事ありつつも速報書いたよ↓)。