イレイナがいかに可愛いかを意味不明に説明してみる(とくに魔女の旅々原作挿絵版)。

魔女の旅々
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「令和二年秋アニメのかわいい主人公は誰でしょう? 私です!」ということで、はい、みなさんおなじみの魔女の旅々ですが、面白いですね(挨拶)

この作品、原作が良いので事前にスマッシュヒットするであろうことは予想できていましたが、予想通りというか予想以上というか、色々と評価を得ているようです。

評価が得られた要点としては大きく3つあると思っています。

  1. ハートフルな物語かと思いきや胸糞アリ
  2. イレイナがかわいい
  3. イレイナが可愛い

今回はこの3つについて簡単にイレイナがいかに可愛いか解説したいと思います。

ハートフルな物語かと思いきや胸糞アリ

まず原作読了組なら御存知の通り、この魔女の旅々という物語は、ファンタジー世界におけるロードムービーです。ムービーじゃなくてノベルですけど。ようするに紀行文であり道中記ですね。作者も公言していますが、影響を受けたのはキノの旅ですね。主人公が様々な国を訪れて、その国のちょっとおかしなところを目の当たりし、時に解決し、時に解決しない。

で、魔女の旅々も同じような体裁を取るわけですが、こちらはキノの旅以上に、主人公のかわいいイレイナが、かわいいにも関わらず、積極的でなく、腹黒いので、問題解決をしないことが多い。それどころか、え、それ幸せなの?というような結末に至ることが多く、端的にいって胸糞です。多分、イレイナがかわいくなかったら見続けることは出来ないでしょう。

もちろん、時に胸糞展開だけでなく、ハートフルな話もちゃんとあるのですが、数回胸糞展開を経験すると、どうも身構えてしまいますよね。そういう部分も含めて、狙っている作品なんだろうなって思います。

さらにいうとこの魔女の旅々は、始めは個人出版のWEB小説であったらしく、その頃は荒削りな点もあったとか。それもあって、オチの無い展開というのがたまに見られるのかも知れませんね。

でも、イレイナがかわいければ、劇中の誰が不幸になってもいいかな、なんて思います。

さて2つ目のポイントです。

イレイナがかわいい

この2つ目のポイントというのは結構大事で、ようするにイレイナがかわいいという話しなんですけれど、どう可愛いのかというと、まず天才かわいい。

彼女はとんでもなく魔法の才能に恵まれた天才です。もちろん、たまにしんどいエピソードでは疲弊して失敗することもありますが、それすらもかわいいです。というか、かわいい上に強く天才だなんて、チートにもほどがありますよね。本来であれば、胸糞以外の何物でもないんですけど、イレイナはかわいいので許されます。

ええ、かわいいは正義なのです。ま、本当のところ、そのかわいさというのは、外見的なものや才能等もありますが、彼女のその人間くさい性格に由来するところもありますよね。

彼女は、端的にいって才能に恵まれた天狗な少女であり、腹黒い魔女です。彼女はグータラで、旅は好きでも、誰かに世話を焼くことを面倒臭がります。ただ、請われると文句を言いながら手伝ってしまうという推しに弱いところも少しあり、そういう人間臭さが、パーフェクトな彼女の才能にさらなるチャームポイントを付与していると思うのです。

何事も、完璧すぎる存在というのは「かわいげが無い」ものです。そして、イレイナは完璧すぎない存在でいることで、さらなるパーフェクトなかわいさへの到達を試みているという訳ですね。

無意識なのか意識してなのかわかりませんが、イレイナ、恐ろしい子。あと、物語の後半になると、彼女は自身の腹黒さに自覚的になったりしますけどね。

最後に3つめのポイントです。

イレイナが可愛い

何か既視感を覚えましたか? 気のせいだと思います。次に最も重要な、下記のようなイレイナの可愛さについて、実例を交えて観察していきたいと思います。

おっとその前に、前提となる知識としてかわいいとはどういうことか認識を共有しておいたほうが良いでしょうね。

まず可愛いという語源ですが、wikiによると以下のようになっています。

「かほはゆし(顔映ゆし)」が短縮された形で「かはゆし」の語が成立し、口語では「かわゆい」となり、「かわゆい」がさらに「かわいい」に変化した。

「かほはゆし」「かはゆし」は元来、「相手がまばゆいほどに(地位などで)優れていて、向けしにくい」という感覚で「気恥ずかしい」の意であり、それが転じて、「かはゆし」の「正視しにくいが放置しておけない」の感覚から、先述の「いたわしい」「気の毒だ」の意に転じ、不憫な相手を気遣っていたわる感覚から、さらに「かはゆし」(「かわゆい」「かわいい」)は、現代日本語で一般的な「愛らしい」の意に転じた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%AF%E6%84%9B%E3%81%84

意味合いとしては以下のとおりです。

「可愛い」は幼いもの、小さいものに対する情愛や愛着などを表現する意味合いが強い。そのため、恋人などを「かわゆく」思う場合は別として成人に使う場合は失礼とされた。 しかし、現代においては、主に若年層が人物に対して「かわいい」と表現する場合、対象者の年齢社会地位などに対する敬意表現はほとんど考慮されず、目上の高齢者成人男性、場合によっては、神仏天皇に対して使用される例も散見される[1][2]。これは「愛すべき」対象の適用範囲が、単なる外見にとどまらず性格イメージに関してまで広がったことにより、対象に対して敵意を抱く要素や威圧的な要素がなく、自身の心を和ませる美点を持つと判断された場合に使われるようになったことによる。

また、客観的な優位者に対する場合に留まらず、若年層の女性が憧憬の念を含めて、自身の価値観に基づいて自身より優れていると認識した人物に対して使用する例もしばしば見られる。特にその人の社会的地位や役割からして自分と距離があっても仕方ないと感じている相手の距離感が近かったり、一時的に縮まった場合に「かわいい」と感じられやすい(例:気さくに話しかけてくれる校長先生や、普段とても冷静で落ち着いた上級生が恋に悩んでおろおろしていたりするのを見たとき)。そこには言葉の意味の変化にとどまらず、現代日本の若者の感情規範に変化があったものと推測される[1][* 2]

認知心理生理学の入戸野宏は「可愛い」を対象が持つ属性ではなく、ある対象にふれて生じる個人の感情と捉え、生物学的な基盤を持つ「可愛い」という感情と、文化的価値観としての「可愛い」からなる二層モデルを提案した。入戸野は「可愛い」と幼さは直接の相関が無いこと、「可愛い」という感情は対象に接近して社会的な関係を持とうとする動機と関連していることを実験によって示唆した[4]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%AF%E6%84%9B%E3%81%84

つまりまあ、可愛いというのは全方位に適応される概念ということですが、今回のイレイナにおける可愛いについては、原初の扱い方に限りなく戻っていいかも知れません。ええ、そこには可愛さに加えて尊さもあると思います。

派生概念としては、エロ可愛い、ブサ可愛い、キモかわいい等ありますが、今回はイレイナに関係ないので割愛します。

それでは、参考までに可愛いイレイナを堪能するために、個人的にこっちのほうがいいやろ!と思っている、小説版の表紙をざっと見てみましょう。

どうですか、かわいいですね?

というかアニメ版のやや幼いイレイナより、年相応にやや大人びている小説版挿絵のイレイナのほうが魅力的だなって思います。

うん、自分でもなんでこんな記事を書いたのか意味不明なくらいかわいいですね。以上、毒にも薬にもならない、いや薬にはなるやろ的な、イレイナのかわいいアピールを終了します。