呪術廻戦、面白いね!
殺伐とした物語に濃ゆいキャラクターたち、見てて飽きないアクションに、なんだか洒落た台詞回し。
さて、今回はそんな呪術廻戦にいあって、唯一の癒やし系女子である三輪ちゃんこと三輪霞についてのお話です。そのキャラクターのあり方を、プロフィールを交えつつ、タイトルのとおり考察してみたいと思います。
ちなみに、アニメ版しか見ていない人は若干のネタバレがあるので注意して下さい。
三輪ちゃんの雑プロフィール
三輪霞は、呪術廻戦京都校の二年生ですね。階級は三級呪術師で、家は貧乏というキャラです。
髪のカラーは青
髪のカラーは青でナナメに前髪が切られています。
スーツキャラでコスプレしやすそう
制服は他のキャラが呪術高専のカスタム制服を着ている中で、唯一代わり映えのしないスーツ。一説によると貧乏なので就活にも使えるようにスーツにしたとか?(泣ける)。
身長ありそう
身長は不明ですが、真依と同程度らしいことから、170cmくらい? 呪術廻戦の女子としては高い方に見える。
ソーナンス!?
ていうかソーナンスとか言ったやつだれだ!?いや明らかに似せてきたけどさ!!
五条悟大好きな苦労人
中1のときにシン・陰流の最高師範にスカウトされ、流される形で呪術師になったそうです。弟が二人いて、お金のために呪術師になったと言明しています。ミーハーなキャラで、五条悟のファン。
能力はシン・陰流と簡易領域
呪術師としての能力はシン・陰流という剣術。必殺技は、シン・陰流簡易領域による抜刀術です。自身を中心に半径2.21mの簡易領域を作り、その領域内に侵入した物をフルオートで迎撃する技だそうです。かっこいいね!
役立たず三輪
そして、性格は──呪術廻戦の女性キャラというのは強キャラばかりですが、そんな中にあって、彼女は唯一普通のキャラクターっぽい性格が付与されています。
呪術廻戦の女性キャラは、躊躇なくゴム弾でヘッドショットする女子とか、予備動作のないヤバい歩き方で呪具を振り回す女子とか、やたらスタミナがあって倒されても立ち上がってチョークスリーパーしてくる女子とか、そんなんばっかりです。口も悪いし。
つまりpixivにもイラストがあふれる人気キャラだってこと
対して、この三輪ちゃんというのは、唯一の少年誌らしい女子キャラなんです。普通であるがゆえに、際立ってかわいいと思える。とっても人気があるのは皆さんご存知のとおりですね。
もっとも、だからこそ異様性が際立つ、というのはありますけどね。
他キャラクターとの関係
京都校との仲間たちとは概ねうまくやっているようです。禪院真依や西宮桃とは仲がよく、オフの日は一緒に出かけたりしているとか。
男連中とは一定の距離があります。特に東堂や加茂憲紀からは一定の距離がある。単純に怖いからと本人行っていますね。あと普通であるがゆえに、わりと敬語でいつも喋っていますね。
一方東京高の生徒らとはからみがありません。直接接触したのは禅院真希ですが、それ以外は一瞬しかすれ違っていない。
さらに──本人無自覚でしょうが、メカ丸から想いを寄せられています。その理由は、彼女が唯一普通っぽいからですね。メカ丸は普通の高校生活を送ることを願っており、三輪ちゃんは呪術師らの中にあって、別け隔てなく人と接することから、メカ丸の願望を体現したキャラクターとなっているのでした。
だからこそ、好意を持たれた。
呪術廻戦おける初期三輪霞の特殊性
彼女は設定のあまり公開されていないキャラクターです。
またバックボーンも薄い。それは=重要ではない、ということで、呪術廻戦では結構立場の危ういキャラクターとなっていました。呪術廻戦においては、モブというのは死亡の第一候補だったりするんですよね。特に、そこから短い期間で「戦う目的」とか「仲間」とか「存在理由」とか語りだしたらヤバい。
間違いなく死にます。
ですが、三輪ちゃんはそのキャラクターの純粋さや特殊性故に、それすら語られていない。本当に「普通すぎる」「かわいいキャラクター」なんですよね。
これはいったいどういうことなんでしょうか?
キャラ設定の深さと強さはわりと比例する
一つ気づくことがあります。
呪術廻戦において、自分を語りながら戦うキャラクターというのは、何らかの過去があってその反動をもって行動していますよね。「自分語り」は、いうなればキャラクターに込められた呪いです。そして、そういう呪い=設定をもったキャラというのは、その呪いの内容に比例して、強さを発揮しているように見えます。
虎杖はじいちゃんの呪いがあり、伏黒は姉ちゃんの呪いがあり、釘崎は幼馴染の呪いがある。他のキャラも大体そうです。そして、願いが強いほど、呪いの強制力も強くなる=戦闘能力もあがる。他のキャラはどうでしょう? すべてが明かされているわけではありませんので、ちょっと例外があります。東堂や西宮もあまり過去が明かされていませんが、ああいうキャラですから、何らかの呪いはありそうですよね。
さてそんな中にあって、三輪ちゃんというのは──家が貧乏以外の設定がない。大した過去がない。
つまり、三輪ちゃんというのは、呪術師でありながら呪術廻戦において、何の呪いも持っていないキャラクターということになるんです。
呪いと無縁だったからピュアでいられたとも考えられます。
彼女はずっと呪われないピュアなままなのか?
しかし、そんな三輪霞にも、マンガの方では既に転機が訪れていますよね。
彼女はメカ丸から想いを寄せられていました。そして、彼女は目的地に向かう電車内で、メカ丸からのメッセージを受け取ります。それは、メカ丸が他愛もない日常を望んでいた事、三輪架純を想っていたこと、そして彼が死んだという情報を、三輪霞のもとにもたらしました。
つまり、三輪霞はあの時点で呪いを受けた。設定=呪いが新たに付与された。これはもう、何がしかの「変わる展開」が待ち受けているとしか思えませんよね。
彼女は、メカ丸の死を知ったことで、何かを目指し選ぶという選択を自らに課すでしょう。しばらくは、メカ丸の死が行動動機になり、メカ丸の死が鍛錬の理由になるんです。それは、ピュアで素朴な三輪ちゃんをすこし違ったものに変えるんだろうな、と思います。
ちなみに──呪いの種類でいうと実は、三輪ちゃんは女子として、けっこう最大級の呪いを受けてますよね。
例えば映画タイタニックなら、ジャックは死してローズを生かしたんですよ? それでローズは奮起して幸せな人生を謳歌することになった。そう考えると「メカ丸の死による送り出し」という呪いを受けた三輪ちゃんは、そのピュアさもあって、かなり特殊な幸運キャラになるんじゃないかと予想しています。
でも三輪霞案外あっさり死亡することも?
最も──問答無用で人を殺しに来る芥見下々先生ですから、どうなるか、わりと予想付かない話ではあります。
まじで、なんなん芥見下々先生!こえーよ!
しかしメカ丸の死によって、彼女は呪いを付与されまちがいなく新たなステージに引き上げられました。なので、引き続きもうちょっとだけ、三輪ちゃんの活躍が見れることだけは、期待していいと思います。
さて、ポンコツかわいい三輪ちゃんの明日はどっち!?