ジョン・デロリアンは未来へ行って帰ってきたのか?

洋画・邦画
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みんな大好きデロリアン。あの、バック・トゥ・ザ・フューチャーでおなじみの未来に行ったり、過去に行ったりする、かっちょいいクルマ。

その制作裏話が、一つの映画になったというから、こないだ見たんです。そしたら、これがとっても面白かった。

タイトルは「ジョン・デロリアン」。

デロリアンをつくったその人そのままの題名ですね。そして物語は、そのジョン・デロリアンが、ゼネラル・モーターズの副社長を辞めた後で、一念発起して夢の未来カーデロリアンをつくる開発秘話──かと思いきや、主役はその副社長にタカる詐欺師で、デロリアンにまつわる一連の黒いヒト・モノ・コトの陰謀コメディ?物語だったりします。しかもこれ、実話ベースで脚色したっていうんだから、面白くないわけがない。

さてwikiを見れば、デロリアンとその製作者がどんな結末になってしまったのかは一発でわかってしまうんですが、デロリアンというクルマとGMCという会社の事業は、御存知の通り頓挫して、ジョンも失意のまま事業は再開出来ずに亡くなっている。ただ、デロリアンというマニアックなクルマだけは残って、それは世界的に有名になった。儲からなかったけどね。

物語自体は、その一連の盛者必衰の中にあって、ジョンと詐欺師の主人公にクローズアップしています。この詐欺師とジョンの関係は同じく、知っている人は知っている、ジョンデロリアンが資金繰りに困って引き起こしたマネロン事件につながるもので、二人が出逢い、デロリアンが生み出され、それが売れず、ジョンが違法な資金調達をして事件になって、さらにその後の顛末までを、面白おかしく描いている。

元副社長として、相当にエゴイスティックなジョンと、飄々としていながらもアタマの回る、しかしちょっと人情味があって憎めない詐欺師、この二人の掛け合いが、あのクルマの制作秘話の裏側で繰り広げられる、とっても良く出来たエンタメになっていました。そういう訳で、今回は残念ながらデロリアンは脇役です。

さて、どこまでが真実で何処までが偽りなのか? ジョンと詐欺師とデロリアンの面白話、興味があったら見てみることをおすすめしますよ。

というかね、オチがねめちゃくちゃニクいんですよ、この映画。チビるくらい。そんな訳で、見たらデロリアンが欲しくなる映画でした。