東京卍リベンジャーズのドラケンくん、アニメでも海外でも大人気ですね。
今回は東京卍リベンジャーズのドラケンくんについて、雑プロフィールを交えつつ考察と解説をしたいと思います。
ドラケンくんの雑プロフィール
ドラケンくん──本名は龍宮寺堅、通称ドラケン、言わずとしれた東京卍會の副総長ですね。
1990年5月10日生まれ。身長185センチ、体重75kg。血液型はO型です。
CVは鈴木達央 石上静香(小学生時代)、実写版の演者は山田裕貴(!)。
キャラクター
ドラケンくんは東京卍會の副総長で、実質的に喧嘩でも階級でもNo.2のポジションですね。
特徴は、金色の辮髪とその頭に掘られたドラゴンのタトゥ。身体に比例したパワーによって喧嘩がめっちゃ強い人。劇中では100人相手に戦い抜いていましたね。
そして、マイキーの良き友人であり、マイキーに意見できる数少ない人物です。それによって対立することもあるけれど仲直りもすぐにします。
ちなみに、マイキーからはドラケンではなくケンチンと呼ばれています。
性格は、東京卍會の中でも三ツ矢と並ぶ良識派で常識人、筋の通った男子です。そして、だいたいいつも東京卍會とマイキーの暴走に頭をいためて、奔走しているキャラクターです。
好感度の高さはこのあたりに由来していますね。
ただ一方で、物語が進むにつれて、東京卍會のほんとうの裏側の脅威については築けないまま、どのルートでも不幸な結末を迎えることが多いんですよね。
人間関係
人間関係においては、先に述べたとおりマイキーと唯一対等でいられる存在ですね(タケミッチをのぞく)。
そして、マイキーの妹エマとも仲睦まじい、男子です。
タケミッチとは早い段階で信頼関係を気づいていますね。ドラケンは腕力ではなく、心の良し悪しを見抜き、コミュニケーションをはかる存在です。
一方で、東京卍會はキャラが多すぎるゆえに、マイキー、エマ、タケミチ以外のメンバーとの絡みがちょっと少ないのが残念です。
そこを飛び越える関係性はちょっとむずかしいのでしょうね。
抗争での活躍
初期においては、その重要なポジションから、抗争でも大活躍です。
8・3抗争では、半間やぺーやんの策略によって、ダメージを喰らいますが、主要な敵対者を叩きのめし、キヨマサに刺されるまで奮闘しています。
血のハロウィンでは、劣勢の東京卍會メンバーをかばいつつ、芭流覇羅の構成員を倒し、半間と互角の勝負をしていました。
聖夜決戦では、黒龍の精鋭を100名やっつけ、皆を驚かせ、東京事変では半間に勝利しています。
どの抗争でも鬼神のごとき強さがありますね。
ドラケンというキャラクターの重要さ
さて、ドラケンというキャラクターですが、最近はそうでもありませんが、初期は本当に重要なポジションにありました。
物語というのは、しばしば劇中において、正義や倫理の基準というものを定める必要があります。
護るべきラインですね。
これは個人だけでなく組織にもあてはまり、劇中のメイン組織である東京卍會というのは、その倫理のラインをどこにおくのか?というのは、物語を進める上でとても重要になってきます。
倫理の基準は、マイキー?
いやいや、彼は暴走する側ですよね。
タケミッチ?
タケミッチもある種の倫理基準ですが、彼は主人公として迷うポジションにあります。彼は視聴者視点の代弁者であり基準ではない。
当たり前の話なんですが、東京卍會の一番の正義や倫理の基準はマイキーをさとすことのできるドラケンなんですよね。
つまり、彼が正しく物語上に存在しているかぎり、東京卍會というのは、ギリギリ良識ある暴走族でありうる、ということです。
だから、劇中において、初期はドラケンのありやなしやが、物語の重要な要点になっていたんですね。
また、そうであるから、みなドラケンにハラハラし、感情移入し、また惚れ込んだという構造が、東京卍リベンジャーズの前半に存在しています。
ただまあそういう理屈はあるんですけど──単純にドラケンというのは、その外見や振る舞いが本当に魅力的なんですよね。
スタイルと心の美しさ
185センチというモデルばりの長身に、シュッとした顔、華やかな金の辮髪、特徴的なタトゥ。
いちばん最初の登場時はヤベー男子に見えたんですが、すぐに判明した、そうではない男気とのギャップもあって、初期は一番の魅力的なキャラクターになりました。というか東京卍會における、お父さんかお母さんみたいなポジションでした。
ズルいのは彼の笑顔です。強面のドラケンが、クシャッと破顔したときの笑顔は、心を掴みます。
マイキーというのは過去のヤンキー漫画にもキャラ類型が存在していましたが、ドラケンってちょっといないんですよね。あえて言えば、鬼爆の弾間龍二かしら。
彼はファッションもふくめ、非常にいまどきなキャラだと思います。最近はどうも、本編の陰謀の蚊帳の外にいがちですが、──いずれにせよ物語を通して、ドラケンがエマやマイキーらと暮らす幸せな日々を取り戻すことを願ってやみません。