呪術廻戦、虎杖悠仁〜純粋やさしい彼の揺るぎないあり方について

呪術廻戦
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(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

呪術廻戦がずーっと面白いんですけど、今日はそんな怪作の主人公たる虎杖悠仁についてプロフィールを雑に交えて、彼の主人公性について、少し掘り下げて見たいと思います。

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プロフィール

虎杖悠仁は言わずとしれた、呪術廻戦の主人公ですね。その存在は作品冒頭からある程度のチートが付与されていて、人間離れした優れた身体能力と、特級呪物を飲み込んでも、侵されることのない、呪霊に対する抵抗力があった。

もうこの時点で、その能力は主人公の特殊性以外のなにものでもありませんね。

そして物語は彼が、はるか昔に封印された特級呪霊「両面宿儺」の一部を体内に取り込んだことで始まる。このあたりは皆さん御存知の通り。

誕生日は3月20日、身長は173cmとのことですが、まだ伸びているとか?体重は80kgらしいですが、173で80kgはかなり筋肉質で、体脂肪率は一桁だとか。

そして好みのタイプはジェニファー・ローレンスなのは有名ですね。

イメージソングは下記の通り。

9mm Parabellum Bullet『ハートに火をつけて』

□□□『いつかどこかで』

cvは榎木淳弥。

外見は、呪術廻戦のキャラクターたちが高身長であることから、小柄なイメージがありますね。茶髪のつんつん頭に、宿儺の目が現れる溝のついた顔。私服も制服もパーカーが好きで、好んで着ている。宿儺に乗っ取られたときは、全身に文様がうかぶようになっている。

キャラクター性としては、ノリがよく素直で人なつっこっく、誰にでもフレンドリー。良くも悪くも、地元の気のいいヤンキーノリですよね。そして、正義感が強いことと、死んだじいちゃんに「人の役にたて」と呪いをかけられたことから、他者への無条件の貢献意識が強い。また呪術師の先輩らからの評価は、呪術師としては、めずらしいくらいの善人である、とのこと。

呪術師、どんだけひねくれたやつ多いんだ。。

能力は基本的に脳筋で、そもそもの身体能力がとんでもなく優れていることに加えて、天性のセンスでもって、呪力を主に格闘方面において急激に使いこなせるようになっている。また五条悟いわく、いずれ宿儺の術式が仕えるようになるだろう、とのこと。

技は、物理攻撃と呪力がズレて相手に打ち込まれるパンチ「逕庭拳」(けいていけん)と「黒閃」という、物理と呪力を同時に打ち込む技(要するにジャストアタック)のみ。しかし、その攻撃力は打撃だけなら特級呪術師に匹敵するという。

その他の細かな設定は、他サイトでも見てね♡

他のキャラとの関係

伏黒恵とは、出会って数話立つうちに、相思相愛になっている(笑)。虎杖が自身を救うために特級呪物を飲み込んだことに衝撃をうけたことによって。それで死ぬことはなかったが、以後、相当の信頼関係でもって互いに背中を預けている。

釘崎野薔薇ともウマが合うのか、すぐ打ち解けている。虎杖、釘崎、伏黒は、自身を他人のためになげうつことが出来る気質を、物語開始時点でそれぞれもっていたので、互いにすんなりと共感できたのかもしれない。更に言うと、まったく伏線もなにもないが、釘崎は虎杖を異性として気にしている、という描写がある。これがどう転がるのかは、今の所未知数。

五条悟は後継人かつ師匠であり、保護者になる。五条は虎杖の気質と才能を高く買っており、殺されかけた時には呪術師の上層部を皆殺しにしょうかと思ったほど。

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

両面宿儺とはやや不思議な関係性を築いている。基本的には、敵対しているし、ヒロインの伏黒恵をめぐって争う仲なんだけど、おそらく、宿儺は虎杖にも何がしかの思い入れを抱くことになると思われる。というか両面宿儺ってツンデレだと思うんだよね。

その他のキャラクターとは概ねフラットな距離感になっているが、京都呪術高校の東堂には、勝手に親友と思われている。

呪術界との関係は、先述の通りあやういものがあり、虎杖のその存在の特殊性ゆえに、抹殺計画が遂行されたこともある。虎杖には、両面宿儺の指をすべて飲むまでは殺されない、という執行猶予があり、この条件の果てに虎杖がどうなるのか、というのは一つの物語の方向性になっている。

虎杖悠仁はかっこよくてかわいいキャラクター

さて、ここからはよもやま話。

呪術廻戦という作品では、人気があるキャラクターの上位三人はけっこう不動で決まっています。それは、五条悟、伏黒恵、狗巻棘、時点でナナミンや釘崎。しかしこの、この虎杖悠仁というキャラクター、実は第一回の人気投票で一位を取っていたりするんですよね。

ではなぜ上位から落ちたのか? それはまあ、上位の三人ってようするに女性層に人気なので、票数でころげおちたってことなんでしょうね。

じゃあなんで人気だったのか? ようするに、この虎杖悠仁というキャラクターの初期一位というのは、まだ、呪術廻戦における五条悟や伏黒恵のかっこいいが判明する前ってことです。それって、つまり、客観的に見た時に、普通にジャンプ読者層の男子から好かれたって事だと思うんですよね。

つまり、ジャンプ的な少年が憧れる「かっこいい」がちゃんと詰め込まれたキャラクターが虎杖なんだと思うんです。

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

昨今は、上位には敵わないながらも、女性層からの人気も出てきています。理由は男女分け隔てない純粋で優しい接し方から。小沢優子ちゃんとのエピソードとか見ると、ああ本当にコイツは良いやつだなあと思うよね。

さらにいうと、虎杖は、その人懐っこさも隠れた人気につながると思っている。実は、虎杖は素直なんで、いろんなキャラクターと相性がいいのです。二人人物を描くなら書くなら、相手が虎杖だと高確率でしっくりくる。

伏黒と虎杖、釘崎と虎杖、五条と虎杖、東堂と虎杖、宿儺と虎杖、順平と虎杖、ナナミンと虎杖、伊地知さんと虎杖・・・。この守備範囲の広さは虎杖のすごさですよね。個人的には、彼の身体能力以上のチートが、このひとあたりの良さだと思っている。

かっこよくて、かわいくて、かわいがられる。いいヤツだよね、虎杖悠仁。

虎杖悠仁は主人公の中の主人公である

そんな虎杖悠仁は、なんどもいうように主人公です。

というか作品と、今までのプロフィールやエピソードを理解した上で、虎杖を改めて見ていくと、もう本当に彼は「主人公のなかの主人公」だと言っても過言ではないほどの適切な性質が付与されていると思う。

ジャンプ人気作の主人公を見ていくと、けっこうどれも似たような傾向があると思うんですよね。

ドラゴンボールの孫悟空

ハンターハンターのゴン

ナルトのナルト

©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ

ワンピースのルフィ

幽遊白書の浦飯幽助

どいつもこいつも、頭で考えるよりまず先に身体を動かすタイプです。もちろん、虎杖悠仁もそうですね。そして、少年誌でアクション物の主人公というのは、これが本当に大事なんだと、彼を見ていてつくづく思うんです。

ここで一つ、物語の作りの話をしましょう。

物語と主人公の関係

物語というのは、すべて原因と結果で出来ています。そして、原因から結果にたどり着くには、誰かが前に進んで見届かないといけないですよね。この時にキャラというのは、それを見る&成すための行動動機というものを持っている必要があります。でないとまったく行動してくれないので。

だから、多くの物語というのは、事件をまず起こして、主人公なり登場人物なりを困らせることで、行動のための動機をつくるんです。それを解決させようと試みます。たとえば伏黒なら、姉との呪いのエピソード。釘崎なら幼き頃の友達の、五条悟は夏油や呪術界人のエピソード。そして、虎杖はじいちゃんにかけられた「呪いの言葉」ですよね。

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

しかし、ここで一つ問題があります。

少年誌にあるような突拍子もないインパクトのある事件を目の当たりにした時、基本的には多くの人物というのは思考停止するか、あるいは熟慮に陥ってしまうと思うんです。あるいはクセのあるキャラクターだと、素直に結論に向かってくれない。

ここで必要になってくるのは「正しい心を持ち、恐れを知らない、前向きなキャラクター」です。先に例に上げたキャラクターというのは、全て「恐れ知らずの正義のポジティブキャラ」なんですよね。

そういう意味でいうと、虎杖悠仁というのは、ほんとうにジャンプ王道の主人公の文脈の上に則っている。

理屈抜きで行動する主人公が今も昔も、ずーっと好まれる。だってかっこいいから。

虎杖悠仁の魅力は、純粋なる善性です。

すなわち、理屈ではなく心で行動する。万人のために人の正義を成す。純粋さで理屈を覆す。それは五条悟にも伏黒恵にも出来ない能力だったりします。

五条悟はなぜ主人公になれないのか? 彼は犠牲を強いる曲者です。そういう人間は、王道じゃなくて邪道に進むんです。たとえ無敵であっても。伏黒恵は一見主人公っぽいですけど、彼は立ち止まって悩んでしまう。もちろんそれがドラマになることもありますが、そういう悩ましい主人公が求められるのは、少年誌ではなくて青年誌ですよね。彼は少年誌には向かないんです。

対して虎杖。虎杖はまず一歩を踏み出す。他のジャンプの王道主人公と同じように、純粋なる善性でもって恐れ知らずに前に進むんです。

これが、困った時にアクションストーリーを前に強引に進ませてくれる。邪道に行かず立ち止まらない。あ、関係ないですけど釘崎野薔薇も実は虎杖と同じ気質の持ち主なんですよね、女の子なのに。釘崎って、伏黒とは別の意味で裏主人公だよなー、と最近思ってみています。

話を戻します。

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

つまりは、虎杖というのは少年誌の主人公が絶対的に必要とする主人公気質を、劇中において唯一人身につけた登場人物なんですよね。成長する、前を向く、ポジティブである、他人に泣き言を言わない。そして、優しい。ほんとうに見事なまでに主人公キャラです。当たり前過ぎて気づかないけど。

乙骨じゃだめなんですよ。あいつインキャなので。というか乙骨的なシンジくんめいたインキャってエヴァ以外じゃあんまりみかけないですよね? 理由は、前に進まないキャラだからですよ。使い勝手が悪い。

対して虎杖悠仁は、悩みのたうちまわりながらも、前に進むし、物語を動かす。誰に言われるでもなく。そして、僕らに正しいことを成すと偉える者が何であるかを教え、正しい行いが生み出す感動のカタルシスをもたらしてくれるんです。

その姿は、やっぱり五条悟や伏黒恵よりかっこよくて尊いんじゃないかな、なんて最近思っています。

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