呪術廻戦〜冥冥と憂憂はちょっとクセのありすぎる示唆に富んだ関係で面白い

呪術廻戦
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今回は呪術廻戦の不思議姉弟、冥冥と憂憂についてプロフィールまじえて雑感。というか変な話も。

冥冥の雑プロフィール

まず、冥冥について。CVは三石琴乃。年齢は庵歌姫の31歳より少し上だそう。

彼女はフリーの一級呪術師です。特徴的な長い前髪と抜群のスタイルを持った女性です。術式はカラスをあやつる黒鳥操術(こくちょうそうじゅつ)。

五条悟のセンパイであり、夏油、入家、庵歌姫らとは知り合い。

性格は、とにもかくにも守銭奴であり、金をつまれれば何でも引き受ける。貯蓄が好きらしいです。

好きな食べ物は肉骨茶(バクテー)で、名前からして中国系なのかもしれませんね。嫌いなものは税金で、それがストレスだそうです。なんかちょっとかわいいですね。

エピソードとしては、呪術高専の交流会で、会場の監視役を勤めたり、渋谷事変に憂憂といっしょに参加したりと、なにげに暗躍しています。ただし、九十九由基ほど、腹黒くはない模様で、今の所味方です。もしかしたら先々で裏切ることがあるかもしれませんが。

戦闘は近接戦闘が主体で、巨大な戦斧を振り回します。また、必要に応じてカラスをあやつって攻撃をしかけますが、それはあまり強いうありません。

必殺技は神風(バードストライク)。うん、特攻ですね。

憂憂の雑プロフィール

続いて憂憂について。CVまだ未定。

所属フリーの、冥冥の年の離れた弟。渋谷事変から登場。若くして、姉とともに呪術師として呪霊狩りに参加する力の持ち主。

性格は、年相応の少年のようですが、一方で姉に対しての愛情が強く、常に姉の事を思っている。またこれは、彼自身の術式にも影響を与えている。

義弟かとおもいきや、冥冥の実弟であり血のつながった弟です。能力はシン・陰流「簡易領域」で、結界を張ることが出来る。しかし、それをふくむ憂憂の能力には冥冥との関係により制限がかかっており、冥冥から命をかけるという合言葉をもらわなければ能力が発揮できない。

なお、術式の詳細はまだ不明なところが多いが、渋谷事変後にマレーシアにとんでいたことから、長距離を移動できるものが確認されている。

ポジションとしては、姉冥冥の腰巾着みたいですが、術士としての関係性としては冥冥にとってもかけがえのないもの。冥冥と憂憂は二人揃って能力を発揮できる、という設定が渋谷事変あたりでちらほら発信されています。

冥冥と憂憂の関係から思う事

で、二人の関係です。

平たくいえば、いわゆるおねショタなんですが、冥冥があまり感情をストレートに出さないことで、ちょっと不思議な関係に見えますよね。姉の方も憂憂を憎からず思っているのが、いくつかの描写から判明していますが、弟から姉への感情が一方的なので、なかなか歪んだ関係に見えます。

興味深いと思うのは、呪術廻戦において男女の「いかがわしい匂い」を感じさせる関係って、この二人くらいしかいないんですよね。

虎杖と釘崎、あるいは、メカ丸と三輪霞、真希と真依の関係は、それぞれピュアなものです。ですが、この二人はそうはみえなかったり。

キャラ付けといってしまえばそうなのでしょうけど、同作の世界観を通してみると、これはちょっと別の見え方もしてきます。

姉と弟の間に交わされた縛り

憂憂の能力を発揮させるには姉の側から「命をかけてもらえるか?」という問いかけをする必要があるのは、先述のとおりです。

これは、ナナミンらが残業をすることで自身の能力を底上げしたものや、パパ黒のフィジカルギフテッドのような呪術的な縛りを応用したものです。

で、二人の関係を細かく見ていくと──そこには弟が姉に家族以上の愛情をもって命をかけるという「いびつな縛り」が存在しています。通常、冥冥と憂憂の年齢差であれば、姉のほうが弟を庇護して然るべきですが、冥冥と憂憂にはそうではないねじれた関係があります。また踏み込みすぎた近親愛を意識させるものでもあります。

つまり禁忌の愛を逆手にとって縛りをつくり、それで互いの呪力を強化しているようにも見える。

禁忌の関係が力を強める?

これは広い意味で言えば「禁断の関係は力を強める」という話だと思うのです。

よく考えると非常に納得できますよね。遠距離恋愛や、隠れた恋、不倫、家柄の違い。古来そういったものは、愛情を盛り上げ、二人に非常に強い力を与えます。

冥冥と憂憂は禁断の愛によって力を発揮している、と。

で、この手の禁断の関係って、他のところにも応用効くんじゃ──? 二次創作方面がどうも捗りそうな気配がしますね。

お金に縛りを発動させて力を底上げできそう

冗談はさておき、冥冥については他にも気になっていることがあります。

彼女はお金大好きですが、彼女に弟と大金のどちらを選ぶ?と聞いたらどっちを選ぶんでしょうね?

冥冥は、自分の貯金を「賭ける」ことで、呪術的なしばりを作って呪力を底上げ出来そうな気がするんですけど、そういう展開は無いのかな? あるいは、この先、ギャンブル的に金を賭けて自身を底上げするキャラクターというのも、いたら面白いなと思うのです。何かどこかで見たことありそうですけど。

そういう呪術的なしばりについての妄想をしてしまうあたり、冥冥と憂憂はなかなか濃ゆいキャラクターだし、呪術廻戦の呪いという設定は、いろいろと意味を考えてしまって秀逸だよな、と思うのです。