デカダンスは結局、誰向けの作品だったのか?ターゲットの不明瞭さがアニメ評価に与えるデメリット

デカダンス
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デカダンス、どうも伸び悩んでるような気がするんですよね。アクションもいい、お話も丁寧、盛り上げ方も悪くない。なのに、いまいちパッとしない。見ていて盛り上がらない。何でだろう?

答えは、個人的には結構明快なんですよね。

デカダンスってさ、そもそもどこの層に向けた作品なの?

主人公のナツメは野暮ったすぎて萌えニーズからは外れる。カブラギさんは、司令やフギンとあわせて女子ウケするかもしれないが、どうも男性視聴者からしてみたら、感情移入しづらい。世界観は、ゲーム世代に向けていますよね。

ゲーム内のデフォルメキャラクターなんかは、もしかしたらローティーンに刺さるかもしれない。しかし、仮面ライダーエグゼイドっぽいキャラにみえるけどエグゼイドも、スベってなかったっけ? デカダンスのパンチも初回以外はあんまやんない。お話は、カブラギさんのよーわからん(わかるけど)自己開放にスポットがあてられて、安っぽいというかフーンといった感じになってしまった。

世界観、よく出来ていると思うんですけど──キャラと展開で損しているというか、これ昨今のどの視聴世代にもささらない中途半端な作品になっているんじゃない?

やっぱりターゲットって明快じゃないと、お客さんって何をどうやってもついてこないんですよね。そして個人的に難しいのは、つくっている過程で初めに要素だけ揃えると、それでターゲットを抑えた気になってしまう。しかしそこにはホントはそれだけでいない、展開やキャラクターやそれらの関係があって、そういうところまでターゲットの希望に即しているか判断しなきゃいけないんですよね。でも、どうもデカダンス誰向けなのかわからない中途半端な作品になってしまっている。

これ、何話までつづくの? 全24話? 12話で終わって挽回できなかったら、けっこう悲しいことになるのでは? 今後てこ入れがあると信じたい。

以下、てこ入れポイント。そもそも、ナツメの周囲の女子なり男子なりのキャラのからみが薄い。主人公ナツメだよね? カブラギさんばっか頑張ってる。いやそっちはそっちで良いんだけどね。ナツメは、初期に言い争った女子連中ともっと泥臭く絡むべきだと思うんですよね。

何が問題ってナツメに同世代で同じ目線に位置するライバルがいないんですよ。カブラギさん含め、全部先輩ばかりで、同世代の仲間とか年下の仲間とかがいない。群像劇で、それは致命的じゃないかなあ。やっぱりね同世代のキャッキャウフフが見ていて楽しいんだし。

そしてキモとなるデカダンスがあんま活躍しない。もっとデカダンスパンチくりだしてもいいのよ?個人的に期待していたのは、デカダンスvsデカダンスでしょ。あれの同型艦が惑星上に複数あるとして、反旗を翻した司令とカブラギさんとナツメらのグループと、企業側の別のデカダンスの衝突。それが燃える展開じゃない? どうなんでしょ? デカダンスは一隻しかないの?

などと、注文ばかりですが──期待しているからこそ、どうしてももっと良いものを求めてしまっている訳で、つらつらとネガな話ばっかりになってしまいましたが、とにかく、今後に期待します。ココまで来たら、たぶん最後までみるだろうから。

という訳で、ターゲットを意識したてこ入れを是非!

※最終評価書きました↓個人的にはちょっと──

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