呪術廻戦アニメ三話視聴しました。
コミック読破している身としましては、予定調和でしかありませんが、それでも呪術廻戦主要キャラ3名が揃い踏みした上に、釘崎野薔薇がグリグリうごくあたり、見ていて非常に楽しかった。
そもそも、この釘崎野薔薇というキャラクター、最近ではめずらしいくらいの自立心強い確りしたオネエさんキャラです。伏黒、虎杖に負けない、ただ守られるだけのヒロインではない女子です。
彼女は、呪術廻戦の濃ゆいキャラクター連中を向こうに置いて、一歩も引けを取りません。空気になるようなことはない、使い潰されないヒロインですね。なぜ釘崎はこんなにもが男前で魅力的なんだろ? なんて思いながら、3話を見ていました。
んで、ふと気づいたことがあります。
この野薔薇ちゃん、見ていて分かる通り、ど田舎出身で、都会的生活にあこがれて上京をしてきた女子です。別にそれ自体は設定として珍しくはありませんが、どうも地方民としてのモチベーションの描き方に気合が入っているし、言動にリアリティがあります(なんとなく思ったのは、原作者の芥見下々さんて上京組なのかもなー、とか)。
そして、見ていると彼女の行動原理と魅力は三話劇中のあるやりとりに集約しました。
虎杖「なんで呪術高専に?」
釘野「田舎が嫌で東京に住みたかったから!」
虎杖「そんな理由で命かけられるのか?」
釘野「かけられるわ、わたしがわたしである為だもの」
この虎杖と釘野の短いやり取りで、彼女は自分自身のアイデンティティーと未来のために自ら生家を離れたのだと、一瞬で全て理解できる。リアルな話、上京組のモチベーションはすべてコレに集約しますよね。
実家を離れて、ひとり暮らし、未来に向かって頑張っているすべての人が彼女の言動に無意識に膝を叩いたと思います。みんな気づいていないけど、自立し、上京するって、色々ケースはあるにせよ、要するに自分らしく生きるために一人で命をかけてるんですよ。
彼女は、その言動でもって、自身が僕らと同じ等身大の人物で、しかもそういう願いをもって一人頑張っている人たちも、まったく正しい存在であることを一瞬で肯定してみせたんです。
え、なにそれ素晴らしくない?
そして、キャラクターというのは、へんな小細工などしなくても、真っ直ぐに未来に向かっていると示すだけで、魅力的で清々しくなるんだなぁ、と3話釘崎野薔薇を見ていて思いました。
たぶん彼女の打つ釘もまっすぐなんだろうな。